2021全国大会の予告
全国大会のテーマ
博物館法改定、学芸員養成課程からみた今後の博物館活動とエコミュージアム
開催日時
2021年12月5日(日)午後2時から午後4時まで
Zoomによるオンライン開催
全国大会のテーマ
博物館法改定、学芸員養成課程からみた今後の博物館活動とエコミュージアム
開催日時
2021年12月5日(日)午後2時から午後4時まで
Zoomによるオンライン開催
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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 152号 <2021.6.24>
発行人:吉兼秀夫 編集:中野喜吉
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東京オリンピック、パラリンピック開催まで、もう1ヶ月です。会場入場者数
やアルコール提供に議論ありますが、そもそも「普通ならやらない」(審議会)
中で、開催するしないの議論は、いつどこで終わっていたのでしょうか?
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【目次】
1.2021年度研究大会開催案内
2.「シビックプライドとエコミュージアム」
3.事務局からのおしらせ
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1.2021年度研究大会開催案内
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今年度の研究大会を下記により開催いたします。会員の方はもちろんのこと、
会員以外の方でご関心ある方へも参加を呼びかけてください。
1.日 時:2021年7月25日(日) 14時~17時
2.会 場:リモートによるオンライン研究会(Zoom使用)として実施します
3.プログラム:
14:00 開会のあいさつ
14:05 プログラムの説明
(各発表20分、質疑15分〈交代・準備時間含む〉)
14:10 発表1
発表者:川島尚宗(広島大学総合博物館)
共同発表者:黒島健介(広島大学総合博物館)、
石丸恵利子(広島大学総合博物館)、
塩路恒生(広島大学東広島植物園)、
池田誠慈(広島大学総合博物館)、
清水則雄(広島大学総合博物館)、
淺野敏久(広島大学大学院人間社会科学研究科)
タイトル:
「広島大学総合博物館のキャンパスまるごと博物館・地域まるごと博物館構想
におけるデジタルコンテンツの作成」
要旨:
広島大学総合博物館は、キャンパスまるごと博物館・地域まるごと博物館を推
進してきている。2020年度のコロナ感染拡大を受けた対応として、ホームペー
ジのリニューアル及びデジタルコンテンツの拡充を推進してきている。本発表
では学内外の展示や地域資源に関する動画コンテンツ作成、QRコードを活用し
た植物ネームプレートとデジタルミュージアムのリンク等、当館の新たな試み
について報告する。
14:45 発表2
発表者:馬場憲一(法政大学)
タイトル:
「日本におけるエコミュージアム的な取り組みについての考察 ―東京都墨田区
「小さな博物館」事業の場合―」
要旨:
日本にエコミュージアムが紹介され本格的な取り組みが始まったのは1990年代
初めか
らである。しかし日本でもそれ以前からエコミュージアム的な取り組みが自治
体などで独自の事業として試みられてきている。今回はそのような事業の一つ
である東京都墨田区の「小さな博物館」事業を取り上げ、エコミュージアム的
な活動の視点からその事業を考察し、その中で「小さな博物館」創設の時代背
景や現在の活動状況、さらにその運営と継続の仕組みなどを検証する。
15:20 休憩(10分)
15:30 発表3
発表者:須田英一(法政大学)
タイトル:
「横須賀市におけるルートミュージアムと近代化遺産の保存・活用」
要旨:
神奈川県横須賀市は幕末の開国後に横須賀製鉄所が設けられ、明治期に入ると
旧海軍の軍港として発展したことから、市内に多くの近代化遺産が点在する。
それらをサテライトとして位置付け、市内全体を軍港資料館とみたてた「ルー
トミュージアム」が開始された。ヴェルニー公園内には、ティボティエ邸を活
用したコア施設として「よこすか近代遺産ミュージアム ティボティエ邸」が
オープンした。近代化遺産をサテライトとした新たなエコミュージアムの事例
として紹介する。
16:05 発表4
発表者:佐藤真奈美(一般社団法人清水沢プロジェクト)
タイトル:
「エコミュージアムの概念を用いた小さな地域でのまちづくりへの挑戦―北海
道夕張市・清水沢エコミュージアムの事例―」
要旨:
北海道夕張市は石炭産業とともに歩み、そして凋落を経験した。当法人は、200
9年に独自の「清水沢エコミュージアム構想」を提唱し、現在の市街地の中心に
あたる清水沢地区に残る有形無形の炭鉱遺産と炭鉱時代から脈々と続く文化を
活かしたまちづくりに取り組んできた。その10年にわたる歩みと、地域内外の
人々が相互に尊敬し合う関係を構築し、両者がともに歩む地域をつくるという
理念について報告する。
16:40 発表に対する全体での意見交換
16:50 まとめ
16:55 事務連絡(今後の予定など)・閉会のあいさつ
17:00 終了
4.参加費:無料(本研究会会員の有無に関わらず)
5.参加定員:100名(定員を超える申し込みがあった場合は本研究会会員を優先
し、非会員は先着順とします)
6.参加申込み:事前申込が必要です。
事前申込はこちらからお願いします。申込みの締切りは7月18日(日)15時とし
ます。
https://forms.gle/33eEWAK9SJATYfkf6
当日のZoomへの接続先は事前に申し込みをいただき、定員内で参加が認められ
た方のみにお知らせいたします。お届けいただいたメールアドレスにお送りい
たします。
3日前までにメールが届かない場合は事務局jimu@jecoms.jpまでご連絡ください。
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2.「シビックプライドとエコミュージアム」
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井上 敏
エコミュージアムに注目されている方の興味関心は様々であろうと思うが、
私の場合は地域の「文化財」「文化遺産」の保存手法として注目したのが最初
だった。ただ「文化財」「文化遺産」という言葉に含まれる概念は多種多様で、
時代につれ拡大してきている。私が最初に研究対象としたのは「景観」「まち
なみ」。その後、埋蔵文化財(遺跡)や世界遺産や無形遺産となっていく。
その「景観」や「まちなみ」と関わって、最近では「シビックプライド」と
いう言葉が出てきているのだが、ご存知だろうか。この言葉の持つ意味は地域
住民の、自分たちのまちづくりへの責任感だという。ただ、この日本で使われ
ている「シビックプライド」のニュアンスがどうもインバウンド効果に寄って
いるようだ。観光誘致に熱心なあまりオーバーツーリズムになっては元も子も
ない。私たちのまちの「誇り」を涵養する場として、エコミュージアムが地域
にとって経済的な側面だけでなく、地域住民の「こころ」をつくり出していく
活動をしていかなければならないだろう。 (井上 敏)
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3.事務局からのおしらせ
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オンライン会合への参加も多数の人がなれてきた中です。今回の研究会への
参加、今まで時間的、距離的理由で参加出来なかったお近くの人達に呼びかけ
て下さい。
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。
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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 151号 <2021.6.3>
発行人:吉兼秀夫 編集:中野喜吉
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【目次】
1.2021年度総会・報告
2.「なつかしい未来」
3.「リニア中央新幹線の行方」
4.事務局からのおしらせ
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1.2021年度総会・報告
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去る5がつ16日(日)14:00~15:00オンライン(ZOOM使用)にて2021年度の総会
が開催されました。
事務局から会員状況及び会費納入状況について、2021年度末(3/31)現在、
正会員66名、団体6団体、入金状況:個人34名、団体6団体と報告があり、つづい
て下記の議案がありました。
1.2020事業報告
総会開催(意見交換会zoom使用) 8月22日
オンラインシンポジウム 10月17日
記録は機関紙26号に掲載予定(担当:浅野)
研究大会(担当:大原理事) 12月13日
機関誌25号の発行(馬場編集長) 3月8日発送
後援 キープ協会・第13回つなぐ人フォーラム 2月10日
理事会開催 (7月3日、7月25日、8月18日、22日)
事務局移転 (9月)
メルマガの発行 (134号~148号)
2.決算報告/監査報告 (別紙・決算書)
3.2021事業計画
総会 5月16日(日)14:00からオンライン
全国大会 オンラインフォーラム(担当:井上、江水) 12月5日
研究大会 会員の自由報告 (担当:森屋)7月25日(日)
例会 関東例会・三鷹市予定 (担当:馬場、榎原、森屋)11月7日
機関誌発行 26号(2020年度分) (担当:菊地) 原稿締切7月、9月発行
27号(2021年度分) (担当:須田、榎原、馬場)2022年3月発行。
メルマガ発行 149号~毎月発行
各事業は、現在コロナ禍にありオンラインを基本とし状況により可能な場合
は実地で行う。
4.予算案 (別紙・予算書)
以上の議案は、全て承認されました。
(各事業計画の詳細ついては5月17日現在すでにメルマガ及びWEBページ上に公
開しています)
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2.「なつかしい未来」
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-過去から現在、そして未来へ向けたエコミュージアム-
井原満明(地域計画研究所)
近年、地方や農村で地域の人たちと話し合う中で、「なつかしい未来」とい
うフレーズを思い出し、そしてそのフレーズを使い始めている地域もあります。
「なつかしい未来」は、「懐かしさ」と「未来」というある意味では矛盾した
言葉ですが、かつて1980年代のバブル経済期(あるいはその前の高度経済成長
時期)に使われていた記憶があります。それは、高度な科学技術に裏付けされ
た「未知なる世界(未来)」に対峙し、地域の食材を活かしたスローフード運
動、地域の環境や資源と結びついたツーリズム運動などに呼応して使われてい
ました。
数年前にロンドン郊外の大規模な建設現場を通りかかったときに、その塀に
2つの将来像のイメージ図が描かれていました。1つは丘の上に立つ原子力発
電所、高層ビルの建設、自動車であふれる道路、汚れた小川、もう1つは風力
発電、歴史的な街並み、保全された農地、小川では子どもたちが遊んでいる図
です。前者にはXが、後者にはレ点が書き込まれていました。その地域は、歴史
的な由緒ある町で遺跡や文化資源などもたくさん保全されている地域です。あ
たかも『私たちは後者の将来像を目指します。』という意味にも捉えられます。
「なつかしい未来」は、決して後戻りを意図するものではなく、「身の丈の
未来」「手の届く未来」として実現可能な社会、確実に自分たちの力で自信を
もって歩みだせる社会でもあります。今日的には、地球温暖化防止や持続可能
な社会、SDGsなどが問われ、その重要性が指摘されています。それらを踏まえ
ながら、子どもたちや高齢者たちも描くことが出来る「もう一つの未来」です。
過去の資源や遺産を守り、現代的に活かし、いつか来た道がイメージできる「
なつかしい未来」、この未来に向けた取組みにも、エコミュージアムの視点が
求められているものと考えます。 (井原満明)
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3.「リニア中央新幹線の行方」
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長塚誠
<前提>
私の住む静岡県川根で、「川根地域まるごと博物郷」といった活動をしていた
のは、20年前になります。
その後も個人会員としてお世話になっております。
当時から、私の当地のエコミュージアムのステージは、南アルプスを遡源とす
る、閉塞谷川である大井川水系そのものでした。
何ともダイナミックなミュージアムだろう、と自嘲気味に思ったりもします。
最近、地域の考古学者の作業(池田純著『大井川流域の文化Ⅰ』ボイジャー・
プレス 2021)を電子書籍化させていただきました。
別途案内を添付させていただきます。
この作業も、大井川流域の遺跡(主に縄文)を確認することにより、原生的な
大井川の姿を彷彿させたい、と思います。残された遺物に限りはありますが、
遺跡を踏査する契機になれば、と願います。川根には博物館はありません。エ
コミュージアムへの誘いです。
<リニア中央新幹線計画はいつ始まったのか?>
JR東海がリニア中央新幹線(以下、リニア)建設を表明したのは2007年です
。国土交通省が認可したのは2014年。この間、7年間を要していますが、実際に
「交通政策審議会」での審議は2010~’11年の14か月でした。
2016/06/01、安倍前首相は「新たな低利貸付制度で、リニア計画を前倒しする
」と発表。無担保、30年間元本返済猶予、金利平均0.8%という3兆円の財政投融
資を実行しました。前倒しによる国家プロジェクトのスタートとなりました。
建設費用は7兆円余(2021年4月27日段階)とも試算され、2009年のJR東海の報
告書では、完成後の年間維持コストは4千億円余とされています。(「日経ビジ
ネス」2018/08/20 No.1954)
<リニアの現状と静岡からの報告>
各地の工事状況の詳細は把握できていませんが、静岡から見ますと、長野工区
が西側から迫ってきています。トンネル工事が多いので、掘削土で一つの谷を
埋める。リニアへの送電用高圧電線鉄塔建設のため、ブナなど樹木伐採の準備
が進められているようです。
「静岡工区の推移も定かではないのに、既成事実を積み上げるような中部電力
、JR東海の森林伐採の延期・中止を求める」といった署名活動を長野県大鹿村
の方がなさいました。
静岡工区も南アルプストンネル工事のための準備工事は進められています。静
岡市単独の対応によるものです。外堀は埋められてきています。
しかし、今月7日の静岡県議会で、川勝静岡県知事は「私はリニアに長く関わり
、整備に賛成してきた。しかし、大井川の水や南アルプスの自然環境に悪影響
を及ぼすならば、認めることはできない。」と明言されています。(「毎日新
聞」2020/12/08)
本年夏頃は、近隣自治体から、工事遅延に関する静岡の対応を批判する意見も
聞かれました。「静岡が悪い」というものです。
JR東海の金子社長は「2027年には間に合わない(開業は困難)。」という発言
の繰り返しでした。
南アルプストンネルは品川・名古屋間での最速コースとして選択されたようで
すが、国立公園内であり、ユネスコ・エコパークに認定されている自然遺産で
す。
このような環境下でのトンネル掘削は未だかつてなかったことです。国立公園
法との整合性、ユネスコへの弁明など危惧は次々と派生してまいります。
東京都世田谷区や調布市で問題になっている地面の崩落は、「大深度地下利用
法」の下、違法とはいえないようですが、大深度工事への不安も増してきてい
ます。
南アルプストンネル工事は国立公園内ですし、ユネスコが自然遺産として認証
しているエリアです。
静岡では南アルプスと大井川の保全のため、「静岡県内リニア工事差止訴訟」
が10/30静岡地裁に提訴されました。
また、静岡県と共に市民が協働するための署名活動も始まりました。大井川水
系62万人の願いを託して活動しています。
大井川の水を守る62万人運動H.P.
https://ooigawasave.wixsite.com/website-1?fbclid=IwAR2jm2SuaLzRBsMhhdii
KQOlegyBiPF_d1_IOXc8C8D60NprbV1cy7pAPXA
大井川の水を守る62万人運動 F.B.
https://www.facebook.com/groups/408451843630301
オンライン署名
https://bit.ly/3as7Z31
クラウドファンディング
https://readyfor.jp/projects/Ooigawa-River?fbclid=IwAR3uhQMAFOhNXJN98ez
qe1DweffsMqGSSekp2OkmXOJ88KPu4umNcZLxBoQ
南アルプスの情報は下記のようなものを参照してください。
南アルプス高山植物保護
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-070/s_alps/index.html
南アルプスを未来へ!動画も配信されています。
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-070/20200924minamialpsdouga.html
<リニアの事業プロセスは何故このようなことになったのでしょうか?>
何より情報の乏しさだったと思います。JR東海の調査報告書は、一部非公開
のものがある、と今年になっても指摘されています。人名や環境への負荷に直
結するデータも含まれるかもしれません。
国土交通省のリニア有識者会議は今も一部非公開ですし、関係自治体の議員
までやっと視聴できるようになったようです。
素人の素朴な疑問にも答えてくれる人はいません。
たとえば
①500km/時の車両がトンネル内で擦れ違う状況はどのようなものなのか?
②トンネル内で停止した場合の、乗客の救出はどのようになされるのでしょう
か?南アルプストンネルですと標高1000メートルは越えています。2月ですと車
外は氷点下です。ジョークと思いますが、ネットにはJR東海は「乗客同士で助
けあって」といった返答だったと書き込みがあります。
リニア中央新幹線については、以下をご参照ください。
http://www.linear-chuo-shinkansen-cpf.gr.jp/sikumi.html
<静岡は悪者ではありません。本当の国益を提言しています。>
Withコロナというリモート社会が到来しています。
リニアのような巨額のコストを将来世代を含めた私たちは乗り越えられるでし
ょうか?多くの不安の中で、皆さん苦しんでおられます。推進されている方々
も同様です。
南アルプスルートが暗礁に乗り上げています。静岡が悪者ではなく、天の啓
示と受け止めていただきたい。巨大な電力を消費するリニアは原発の再稼働と
リンクしている、といった指摘もされています。
長塚誠「大井川問題とは何か?」
https://note.com/mako_project2/m/m30887729a170
(長塚誠)
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4.事務局からのお知らせ
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会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。
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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 150号 <2021.5.17>
発行人:吉兼秀夫 編集:中野喜吉
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今年は早く梅雨に入りました。そのうえ最近は長くなってるようです。
今号は、総会で年度内の行事予定が決まりましたので、一刻でも早くとお知ら
せする事にしました。
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【目次】
1.総会開かれる
2.日本エコミュージアム研究会研究大会 自由研究発表の募集
3.関東例会開催のお知らせ
4.機関誌エコミュージアム研究27号自由投稿原稿募集
5.「エコミュージアムは人々に何を働きかけたのか」
6.事務局からのおしらせ
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1.総会開かれる
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日本エコミュージアム研究会 2021年度総会がオンラインで5月16日(日)に
開催されました。事務局から会員状況及び会費納入状況の報告の後、事業報告、
今年度の計画が決まりました。
(メルマガ編集の都合上、詳細は次号に掲載します)
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2.日本エコミュージアム研究会・研究大会 自由研究発表の募集
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下記のとおり、2021年度研究大会を開催するにあたり、会員の皆様からの自由
研究発表を募集いたします。ふるってご応募ください。
担当理事:森屋雅幸
1.日時:2021年7月25日(日)
2.会場:Zoomミーティング(オンライン)
3.発表申し込み:自由研究発表の応募について
(1)研究内容:エコミュージアムに関する研究
(2)応募資格:本研究会会員または複数の発表者の場合、本研究会の会員が含
まれていること
(3)申し込み必要事項:
発表題目、氏名、連絡先(E-mail)、所属(勤務先)、200字程度の発表要旨
。
(4)研究発表の申し込み締め切り:2021年6月18日(金)17時までに
こちら(Google フォーム)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeWXnQAyPyVNO9rkx13H7SpJLMtNoOR4JDn8sWLPe4Jtncalg/viewform
からお申し込みください。発表時間はプログラムが確定次第(6月下旬予定)、
メールでお知らせします。
※プログラムの都合上、応募が多数にわたった場合には選考を行うことがあり
ますので、あらかじめご了承ください。
(5)発表の方法:Zoomによる発表とします。
(6)発表スケジュール:各発表15分、質疑10分、交代・準備5分。
(7)発表資料:
2021年7月23日(金)17時までにjecoms2021@gmail.com (森屋)へPDFファ
イルでお送りください。当日、参加者と共有します。当日はZoomの画面共有を
用いて、ご発表いただきます。
(8)機関誌への投稿:
発表者には、後日、機関誌『エコミュージアム研究27号』への論文、報告とし
て投稿していただきますので、よろしくお願いします。
(担当理事:森屋雅幸)
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3.関東例会開催のお知らせ
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関東例会開催のお知らせ
関東例会の開催を以下の通り計画していますので、奮ってご参加ください。
担当理事:馬場憲一、榎原亮太、森屋雅幸
1.テーマ
都市部自治体のエコミュージアム活動への挑戦
―三鷹型エコミュージアムの実践と課題―
2.開催趣旨
東京都三鷹市が2002年度から取り組んできているエコミュージアム事業を具
体的に理解するため、その活動と実践などの報告を聞き、モデル事業を展開し
ている現地を見学しその課題などを学ぶ。
3.日時
2021年11月7日(日) 午前・午後
4.場所
・三鷹ネットワーク大学(三鷹駅前協同ビル3階)、
大沢の里(モデル事業展開の場所)
5.内容
〔報告会〕 三鷹型エコミュージアムの取り組みと現状と課題について
〔見学会〕 水車経営農家 → 出山横穴墓群 → 古民家(ワサビ田)など
6.開催方法
・三鷹市と共催で開催、参加者は会員・市民を含め50名程度、報告会はリモー
トでの参加も検討中。
7.今後のスケジュール
・2021年9月末 会員と市民に開催案内を通知し参加を募る。
以上
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4.機関誌エコミュージアム研究27号自由投稿原稿募集
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機関誌「エコミュージアム研究」27号の自由投稿原稿の募集を行います。
2021年5月17日
編集委員会 須田英一、榎原亮太、馬場憲一
執筆要領(機関誌25号掲載)に沿って,「論文」(400字×45枚)刷り上がり10頁ま
で,「報告」(400字×25枚) 刷り上がり6頁まで,「書評」「レターズ」(400字
×10枚)刷り上がり2頁までを公募いたします。
「論文」については査読します。提出いただいた原稿を査読し,コメントに対
応した再投稿をお願いすることがあります。
応募者は次の応募期限にしたがって電子的な原稿用紙(MSWordのテンプレート)
に書き込み投稿して下さい。
【応募期限】
・2021年8月25日 投稿原稿の種別(例えば「論文」「報告」など)と仮題を記し
執筆の申し込みを下記編集委員長宛てにお送りください。
・2021年10月25日 投稿原稿締切り(レイアウトまで含めた完成原稿を,メール
にて下記編集委員長宛お送り下さい。その際,電子メール本文にタイトル,氏
名,所属を明記してください)
【原稿用紙】:下記からダウンロード出来ます。
JECOMSホームページ→各種書式→機関誌などへの投稿書式
… 論文、報告フォーマット(Word文書)
www.jecoms.jp/format/
【原稿等提出先】
Eメール:err-suda@jcom.zaq.ne.jp
編集委員長 須田英一 あて
現在、コロナ禍でエコミュージアム活動にもいろいろな課題が出現してきてい
るのではないでしょうか。27号では研究大会・関東例会・全国大会の報告・自
由投稿原稿とともに「コロナ禍と(エコ)ミュージアム」の問題を幅広い視点か
ら原稿を募集してみたいと思っていますので、そのようなテーマでの原稿も是
非奮って応募をお願いいたします。 (須田英一、榎原亮太、馬場憲一)
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5.「エコミュージアムは人々に何を働きかけたのか」
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江水 是仁
2012年度より、学芸員資格取得のために必修科目となった「博物館資料保存
論」という科目がある。授業の狙いとして、「地域資源の保存と活用(エコミ
ュージアム等)」の内容を取り上げることが盛り込まれ、また平成30年度学芸
員資格認定試験「博物館資料保存論」の問題に、「エコミュージアムの理念に
おいて保存の対象となるものを書き出し,それらの望ましい対応を200字以
内で論じなさい」というものもみられる。
これらのことからわかるように、エコミュージアムは、学芸員資格取得のた
めに必要な知見である。つまり、エコミュージアム的手法がこれからの博物館
に求められるのである。
博物館は生涯学習機関である。多種多様な人々の学びに応えるために存在す
る。エコミュージアムも同様であろう。では、多種多様な人々がエコミュージ
アム活動に携わることで、人々がどのようなことを学び、どのような変容を促
すことができたのだろうか。
エコミュージアム活動のやりっぱなしではなく、エコミュージアム活動を通
してどれだけ人々の学びに貢献できたかを、そろそろ科学的に分析・評価して
もいいのではないだろうか。 (江水是仁)
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6.事務局からのおしらせ
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今回は、何はともあれ間近の研究大会の発表募集からご案内をと、取り急ぎ
発行いたしました。
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。
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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 149号 <2021.5.1>
発行人:吉兼秀夫 編集:中野喜吉
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【目次】
1.「エコミュージアム研究」26号の自由投稿原稿の募集
2.2021年度・総会開催のお知らせ
3.事務局からのおしらせ
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1.「エコミュージアム研究」26号の自由投稿原稿の募集
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エコミュージアム研究会・2020研究大会担当の大原です。
しばらく間が空いてしまいましたが、昨年12月13日の研究大会で発表していた
だいた内容を、JECOMS機関誌「エコミュージアム研究」に「論文」として投稿
いただきたく、お願いいたします。
下記のように、第26号の原稿募集の規定にもとづき、作成いただき、ぜひとも
期限内で投稿お願いいたします。
編集委員長の菊地様にお送りいただくときに、一応CCで大原ohara@ynu.ac.jpに
もお送りいただければ幸いです。 大原一興
——
機関誌「エコミュージアム研究」26号の自由投稿原稿の募集を行います。
菊地直樹
執筆要領に沿って、
「論文」(400字×45枚)刷り上がり10頁まで、
「報告」(400字×25枚) 刷り上がり6頁まで、
「書評」「レターズ」(400字×10枚)刷り上がり2頁まで
を公募いたします。
「論文」については査読します。提出いただいた原稿を査読し、コメントに対
応した再投稿をお願いすることがあります。
応募者は次の応募期限にしたがって電子的な原稿用紙(MSWordのテンプレート)
に書き込み投稿して下さい。
【応募期限】
執筆の申込み:2021年6月30日
投稿原稿の種別(例えば「論文」「報告」など)と仮題を記し執筆の申し込みを
下記編集委員長宛てにお送りください。
投稿原稿締切:2021年7月31日
投稿原稿締切り(レイアウトまで含めた完成原稿を、メールにて下記編集委員長
宛お送り下さい。その際、電子メール本文に
1.タイトル
2.氏名
3.所属 を明記してください)
【原稿用紙】のフォーマットは下記からダウンロード出来ます。
JECOMSホームページ→各種書式
→論文、報告フォーマットのダウンロード
→ … 論文,報告フォーマット ←ここをクリックWord文書です。
http://www.jecoms.jp/format/
【原稿等提出先】
Eメール:nkikuchi@staff.kanazawa-u.ac.jp
編集委員長 菊地直樹 あて
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2.2021年度・総会開催のお知らせ
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来る5月15日14:00からオンライン(Zoom使用)で総会を開催します。
日本エコミュージアム研究会 2021年度総会・次第
○日 時:2021年5月16日(日)14:00~15:00
○会 場: オンライン(ZOOM使用)
○議題
1.事務局報告 会員状況及び会費納入状況の報告。
2.事業報告
3.決算・監査報告
4.事業計画
5.予算案
6.その他
参加される方は、準備の都合上あらかじめ下記のアドレスから参加の意思表示
をお願い致します。
googleフォームから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScR90PQ2jH90NTyj6wLShr3b__HdgLbspQ0tOgv6_8X7rxr5g/viewform?usp=sf_link
ZoomのIDとパスコードは、開催3日前までに会員の皆様にご連絡いたします。
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3.事務局からのおしらせ
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会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。
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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 148号 <2021.4.4>
発行人:吉兼秀夫 編集:中野喜吉
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全国的に暖かい今年の春、桜前線は間もなく津軽海峡を越えるそうです。当
地(伊勢地方)では、先日の強い風でもう桜も終を迎えています。その華やか
な季節のイメージも盛り上がらないうちに時が過ぎていきます。コロナ禍の中
何も出来ないでなく、この時に出来る何かを探さなければならないのでしょう。
(中野)
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【目次】
1.コロナ禍の中のエコミュージアム
2.事務局からのおしらせ
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1.コロナ禍の中のエコミュージアム
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大原一興
この1年ほど、様々なセミナーがオンラインで行われるようになりました。ミ
ュージアムの世界でも、多くのシンポジウムが世界中で行われています。会場
確保が必要ない面で、むしろ以前より活発になったかもしれません。
エコミュージアム、コミュニティミュージアムについても、いくつもセミナ
ーや事例報告会が開かれていますが、コロナ禍にどう対応すべきか、というテ
ーマのセミナーがひっきりなしに開かれ、各地の試みが報告されています。一
般的にミュージアムとしての対応としては、来館者を迎えることができない状
況での工夫としては、動画配信などwebの活用に力をいれるようになりましたが、
小さい館では技術的・財政的になかなか動画編集などでは苦心しています。
とくに資金力の無い日本のエコミュージアムなどではこれまで現地見学会など
を重視してきただけに、なかなかデジタル化に移行するのも難しいようです。
地域博物館の活動としては、コロナ禍によって引き起こされているその地域の
現代の出来事を精力的に収集しアーカイブ化していく試みが、日本でも行われ
ています。
一方、エコミュージアムならではの活動としては、新型コロナウイルスの理
解は当然として、まず発症者などのために地域限定的なきめ細かな情報提供や
相談体制を設けたり、エコミュージアムの持っているコミュニティファームで
野菜などを栽培し地域住民に食糧供給を支援する、などの取り組みなどの事例
に、なるほどと思いました。みな、活動停止してしまうのではなく、できるこ
とを何かしら見つけて対応しているようです。あいかわらず感染状況の劣悪な
ブラジルでのエコミュージアムから、現在の状況は二重に悲惨である、つまり
コロナ感染という不幸に加えファシズムという不幸が重なっているという問題
提起が印象的でした。地域社会のウェルビーイングを考える上で政治も大きな
課題だということを市民が自覚することも重要だと思います。
(大原一興)
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2.事務局からのおしらせ
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毎号発行が遅れています機関誌、25号をやっとお届けしました。
次号への投稿案内も間もなく出せると思います。ぜひ振ってご応募ください。
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。
日本エコミュージアム研究会では、今年度の研究大会を開催いたします。会員の方はもちろんのこと、会員以外の方でご関心ある方も奮って参加ください。
1.日 時:2021年7月25日(日) 14時~17時
2.会 場:リモートによるオンライン研究会(Zoom使用)として実施します
3.プログラム:
14:00 開会のあいさつ
14:05 プログラムの説明
(各発表20分、質疑15分〈交代・準備時間含む〉)
14:10 発表1
発表者:川島尚宗(広島大学総合博物館)
共同発表者:黒島健介(広島大学総合博物館)、
石丸恵利子(広島大学総合博物館)、
塩路恒生(広島大学東広島植物園)、
池田誠慈(広島大学総合博物館)、
清水則雄(広島大学総合博物館)、
淺野敏久(広島大学大学院人間社会科学研究科)
タイトル:
「広島大学総合博物館のキャンパスまるごと博物館・地域まるごと博物館構想におけるデジタルコンテンツの作成」
要旨:
広島大学総合博物館は、キャンパスまるごと博物館・地域まるごと博物館を推進してきている。2020年度のコロナ感染拡大を受けた対応として、ホームページのリニューアル及びデジタルコンテンツの拡充を推進してきている。本発表
では学内外の展示や地域資源に関する動画コンテンツ作成、QRコードを活用した植物ネームプレートとデジタルミュージアムのリンク等、当館の新たな試みについて報告する。
14:45 発表2
発表者:馬場憲一(法政大学)
タイトル:
「日本におけるエコミュージアム的な取り組みについての考察
―東京都墨田区「小さな博物館」事業の場合―」
要旨:
日本にエコミュージアムが紹介され本格的な取り組みが始まったのは1990年代初めからである。しかし日本でもそれ以前からエコミュージアム的な取り組みが自治体などで独自の事業として試みられてきている。今回はそのような事業の一つ
である東京都墨田区の「小さな博物館」事業を取り上げ、エコミュージアム的な活動の視点からその事業を考察し、その中で「小さな博物館」創設の時代背景や現在の活動状況、さらにその運営と継続の仕組みなどを検証する。
15:20 休憩(10分)
15:30 発表3
発表者:須田英一(法政大学)
タイトル:
「横須賀市におけるルートミュージアムと近代化遺産の保存・活用」
要旨:
神奈川県横須賀市は幕末の開国後に横須賀製鉄所が設けられ、明治期に入ると旧海軍の軍港として発展したことから、市内に多くの近代化遺産が点在する。
それらをサテライトとして位置付け、市内全体を軍港資料館とみたてた「ルートミュージアム」が開始された。ヴェルニー公園内には、ティボティエ邸を活用したコア施設として「よこすか近代遺産ミュージアム ティボティエ邸」が
オープンした。近代化遺産をサテライトとした新たなエコミュージアムの事例として紹介する。
16:05 発表4
発表者:佐藤真奈美(一般社団法人清水沢プロジェクト)
タイトル:
「エコミュージアムの概念を用いた小さな地域でのまちづくりへの挑戦―北海
道夕張市・清水沢エコミュージアムの事例―」
要旨:
北海道夕張市は石炭産業とともに歩み、そして凋落を経験した。当法人は、2009年に独自の「清水沢エコミュージアム構想」を提唱し、現在の市街地の中心にあたる清水沢地区に残る有形無形の炭鉱遺産と炭鉱時代から脈々と続く文化を
活かしたまちづくりに取り組んできた。その10年にわたる歩みと、地域内外の人々が相互に尊敬し合う関係を構築し、両者がともに歩む地域をつくるという理念について報告する。
16:40 発表に対する全体での意見交換
16:50 まとめ
16:55 事務連絡(今後の予定など)・閉会のあいさつ
17:00 終了
4.参加費:無料(本研究会会員の有無に関わらず)
5.参加定員:100名(定員を超える申し込みがあった場合は本研究会会員を優先し、非会員は先着順とします)
事前申込はこちらからお願いします。申込みの締切りは7月18日(日)15時とします。
https://forms.gle/33eEWAK9SJATYfkf6
当日のZoomへの接続先は事前に申し込みをいただき、定員内で参加が認められた方のみにお知らせいたします。お届けいただいたメールアドレスにお送りいたします。
3日前までメールが届かない場合は事務局
E-mailアドレスjimu@jecoms.jp までご連絡ください。
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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 147号 <2021.3.3>
発行人:吉兼秀夫 編集:中野喜吉
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コロナ19、政府の「緊急事態宣言」、今後の対応が気になる今日です。
季節は春近づくなか、気分は晴れやかにとは、まいりませんが、せめて部屋に、
花一輪でも飾ってみませんか。 (中野)
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【目次】
1.「地域デザインとエコミュージアム」
2.「JECOMSに入会した理由と学びたいこと」
3.事務局からのおしらせ
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1.地域デザインとエコミュージアム
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(株)丹青研究所 大山由美子
社会が大きく変わろうとする現在、エコミュージアムの「環境における人間
の博物館」という概念が大きな意味を持ってきた。地震や豪雨などの大災害、
温暖化がもたらす生態系の変化により、安全・安心・心地よい地域のデザイン
が注目される。
ヨーロッパ景観条約(2000年策定)で定義された景観は、「人々に知覚され
るエリアであり、その特徴は、自然の作用、人間の作用、あるいは自然と人間
の相互作用による結果の表れである」とある。日本で景観法が施行されたのは2
005年で、各自治体で条例が制定され、地域の自然・歴史・文化を大切にした景
観計画が策定された。
当方の生活圏でもある東京都台東区景観計画では、目標像として「思い出を
守り、思い出を生み出す」と掲げられている。生活者の心を大切にする姿勢が
現れていて、地域の遺産を守り、先人の知恵に学び、将来を創造していく活動
が求められる。まさに、多様なエコミュージアム活動が地域のデザインへ大き
な役割を果たすのである。 (大山由美子)
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2.「JECOMSに入会した理由と学びたいこと」
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富山淑子
皆様、こんにちは。
会員の富山淑子と申します。メルマガに初投稿させていただきます。
*自己紹介と地域の活動
私は、大手出版社の出身で、旅の雑誌の編集制作を中心にPRに関わるお仕事に
携わってきました。現在は、お家で仕事をしながら、NPOなどで地域の旅や自然、
文化に関わる企画やPRに取り組んでいます。とても嬉しいことに、今年から学
芸員の資格をいかして地域資料館の企画やPRを担当することになりました。
大学での専攻は芸術(文芸)で、社会人になって、社会心理学やNPOのマネジメ
ント等を通信制の大学・大学院で学びました。日本画や水彩画を描くのが趣味
です。
*JECOMSに入会した理由と学びたいこと
前々からエコ・ミュージアムに興味があったのですが、その概念や仕組みをど
のように実際の活動にいかしたら良いのか学んでみたかったからです。また、
数年間関わった地元の国立公園における活動を通して、国立公園とエコ・ミュ
ージアムの関わりについても知りたいと思いました。みなさまの研究発表など
を拝見することで、エコミュージアムの概念や意義、方法を学べたら嬉しいで
す。実践的な手法を学べるワークショップなどにも参加してみたいです。
*JECOMSでしてみたいこと
「旅」の視点からエコ・ミュージアムを捉え、現在取り組んでいるNPOなどの活
動にいかせたらと思っています。できたら、その活動を通して考えたことや気
づいたこと、事例をレポートしてJECOMSで発表できたら良いな、とも思ってい
ます。まだ始めたばかりなので具体的には述べられませんが「地域の手しごと
」について興味があります。
*博物館に関わる最近の体験
昨年12月に、NYにある「メトロポリタン美術館」のオンラインツアーに参加し
てみました。こちらは、博物館の主催ではなくNY在住の旅のプランナーさんが
企画した個人ツアーです。パンデミック以降、様々な旅行会社が独自のオンラ
イン体験ツアーを提供し始めましており、私もいくつか体験しています。メト
ロポリタン美術館は、数年前に行っているのですが、今回懐かしくなり申し込
んでみました。旅のプランナーらしい、NY案内を交えた丁寧な博物館のガイド
は、心温かなもので、自宅でくつろぎながら、インタラクティブに大好きな博
物館を楽しめて満足しました。実際に足を運ぶのがベストかとは思いますが、
より多くの人に博物館に親しんで貰いやすいかなあ、とも感じました。
(富山淑子)
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3.事務局からのおしらせ
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今回は、新しい会員からご投稿頂きました。以前からの会員の皆さんもぜひ
身近な出来事ひとつでも、ご投稿下さい。
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。
機関誌「エコミュージアム研究」27号の自由投稿原稿の募集を行います。
021年5月17日 編集委員会 須田英一 榎原亮太 馬場憲一
執筆要領(機関誌25号掲載)に沿って,「論文」(400字×45枚)刷り上がり10頁まで,「報告」(400字×25枚) 刷り上がり6頁まで,「書評」「レターズ」(400字×10枚)刷り上がり2頁までを公募いたします。
「論文」については査読します。提出いただいた原稿を査読し,コメントに対応した再投稿をお願いすることがあります。
応募者は次の応募期限にしたがって電子的な原稿用紙(MSWordのテンプレート)に書き込み投稿して下さい。
[応募期限] 2021年8月25日
投稿原稿の種別(例えば「論文」「報告」など)と仮題を記し執筆の申し込みを下記編集委員長宛てにお送りください。
[投稿原稿締切] 2021年10月25日 (レイアウトまで含めた完成原稿を,メールにて下記編集委員長宛お送り下さい。その際,電子メール本文にタイトル,氏名,所属を明記してください)
【原稿用紙】:下記からダウンロード出来ます。
JECOMSホームページ→各種書式→機関誌などへの投稿書式
… 論文、報告フォーマット(Word文書)
www.jecoms.jp/format/
【原稿等提出先】
E-mailアドレスerr-suda@jcom.zaq.ne.jp
編集委員長 須田英一 あて
現在、コロナ禍でエコミュージアム活動にもいろいろな課題が出現してきているのではないでしょうか。27号では研究大会・関東例会・全国大会の報告・自由投稿原稿とともに「コロナ禍と(エコ)ミュージアム」の問題を幅広い視点から原稿を募集してみたいと思っていますので、そのようなテーマでの原稿も是非奮って応募をお願いいたします。
関東例会の開催を以下の通り計画していますので、奮ってご参加ください。
例会担当理事:馬場憲一、榎原亮太、森屋雅幸
1.テーマ
都市部自治体のエコミュージアム活動への挑戦
―三鷹型エコミュージアムの実践と課題―
2.開催趣旨
東京都三鷹市が2002年度から取り組んできているエコミュージアム事業を具体的に理解するため、その活動と実践などの報告を聞き、モデル事業を展開している現地を見学しその課題などを学ぶ。
3.日時: 2021年11月7日(日) 午前・午後 (詳細は、後日このページで)
4.場所: 三鷹ネットワーク大学(三鷹駅前協同ビル3階)、大沢の里(モデル事業展開の場所)
5.内容
〔報告会〕 三鷹型エコミュージアムの取り組みと現状と課題について
〔見学会〕 水車経営農家 → 出山横穴墓群 → 古民家(ワサビ田)など
6.開催方法
・三鷹市と共催で開催、参加者は会員・市民を含め50名程度、報告会はリモートでの参加も検討中。
7.今後のスケジュール
・2021年9月末 会員と市民に開催案内を通知し参加を募る。
以上