日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

Archive for メルマガ

メルマガ70号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 70号 <2013.06.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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【目次】
1.研究大会&総会プログラム
2.「地域興しにみるエコミュージアム的考え方」
3.事務局からのおしらせ
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昨年度2012年の大会が3月に開催されその原稿を含めてやっと機関誌の発刊
にこぎつけました。来週にはお手元に届くと思います。
大変にお待たせをいたしました。
この日曜日には、研究大会が開かれます。ぜひご参加ください。
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1.研究大会&総会プログラム
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日本エコミュージアム研究会・総会と研究大会2013
〇会 場:「アネックス・パル法円坂」
JR大阪環状線「森ノ宮」西へ600m(徒歩10分)
〇日 時:2013年6月23日(日)
▲総会に先立って、「なにわの宮」見学会が行われます。
ご出発前に、当研究会のホームページで時間などご確認ください。
11:30~12:30 大阪歴史博物館「なにわの宮」見学
▲  参加事前申込者には入場特典あり(長山理事のお取り計らい)。
集合場所:大阪歴史博物館入口(地下鉄「谷町4丁目」が最寄り)
見学申込は、事務局まで、件名を「なにわの宮見学申込」として、
お名前を連絡ください。
13:30-14:00 総会(パル・アネックス法円坂)
14:00-17:00 研究発表会
17:00 解散
詳細は、HP(http://www.jecoms.jp/2013/06/14/2013soukai/) をご覧ください。
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2.地域興しにみるエコミュージアム的考え方
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秋田県立大学 蒔田 明史
私が初めてエコミュージアムに触れたのはもう20年も前のことになります。
当時は文化庁で天然記念物の保護に関する仕事をしておりました。文化庁では
“文化財としての自然”たる天然記念物を素材として、地域の自然と文化を振
り返る拠点にしようとの意図で、天然記念物エコミュージアム事業(正式には
天然記念物整備活用事業)が行われていました。私もそのいくつかに関わり、
そして、朝日町で開かれたエコミュージアム研究会の設立記念大会に出席した
のがjecomsの皆さんとの出会いでした。その後、縁があって秋田に移ってもう
15年目になります。
私はもともと自然科学(森林生態学)の研究者でして、車で1時間も走れば
ブナ林を歩ける秋田市での暮らしはなかなか快適なのですが、一方では、地方
はこれからの時代をどう生き抜くかが深刻な問題となっています。秋田の場合、
自殺率日本一とか、出生率の低下、限界集落とか、とかく暗い話題が先行して
おり、地域の特色を活かしてどう地域をもり立てていくかについてどこの自治
体も必死になっています(全国どこでもそうでしょうが)。よく言われるように、
地域興しとエコミュージアムの考え方とはかなり似たところがあります。ただ
し、秋田に来てよく感じるのですが、多くの地域興しがエコミュージアムには
なりきれない大きな要因が二つあると思います。
その一つは、“発見の小径”の整備ができていないということです(物理的な
整備ではなく、概念として)。特に異なる性質をもった“サテライト”を結び
つける努力に欠けているように思います。秋田では「豊かな自然」が一つの売
りになっています。例えば、白神山地が世界遺産になって今年で20年になりま
すが、当初よく白神の価値についてのシンポジウムが開かれました。しかし、
そこで語られることの大部分は、「自然の価値」であって、そこにはその周辺
で暮らしている人たちの暮らしや文化は登場しませんでした。自然があって、
人が暮らしていて、そして文化ができあがる。そんなことは当たり前なのです
が、自然と暮らしや文化・産業がうまく統合できていない。異なる要素を組み
合わせる、そして、その基盤には地域の歴史がある。こうした概念について、
地域興しはもっとエコミュージアムに学ばなければならないと思います。
もう一つは、“住民みんなが学芸員”という概念です。住民自身が地域の良
さを知るための仕掛けをもっともっとしていかなければならない。今、私は7
月に開催する“地域力フォーラムin秋田”というイベントの実行委員をしてい
ます。このフォーラムは、自然哲学者の内山節さんとゆずによる地域興しで有
名な馬路村農協の東谷望史さんに来ていただくのですが、その中心には、秋田
で頑張っている若者8人を据え「秋田の未来はこう切り開く」と題して秋田の
未来を語ってもらう予定です。彼らは秋田が好きで、秋田の良さを活かして新
たな地平を開こうとしている人たちです。「なまはげ・こまちを超えて」とい
う秋田の人にはかなり刺激的なサブ・タイトルをつけているのですが、それは、
文化や伝統とはそれを守るのが目的ではない。それらに学んで、その上で新た
な文化や伝統をどう築いていくべきなのかを考えることにこそ意義があるんだ
という意図からです。エコミュージアムにせよ、地域興しにせよ、地域の良さ
を知り、地域を愛することは必須だろうと思います。
私自身、現在直接エコミュージアムの活動には関わっていませんが、エコミ
ュージアムに学んだことはとても役立っています。地域興しと呼ぼうが、エコ
ミュージアムと呼ぼうが、それはあまり重要なことではないだろうと考えてい
ますが、エコミュージアムの概念は地域活性化にとって有益な概念です。自ら
が住む街に誇りを持てるように、エコミュージアム的考え方が深まっていくこ
とを願っています。
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3.事務局からのお知らせ
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前月5月15日発行メルマガの号数が「69号」のところを「68号」と誤っていま
した。お詫びして訂正します。
会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場とし
てのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。もしアクセス不可能
な方みえましたら、事務局までご連絡ください。
ml-ecoms@googlegroups.com  をご利用ください。
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380  (会費振込先はこちら)
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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メルマガ69号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 69号 <2013.05.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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【目次】
1.研究大会&総会のお知らせ
2.「復興計画とエコミュージアム」
3.理事会の概要
4.事務局からのおしらせ
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もう夏が来たかと思われるような暑い日があったり不規則な気候ですがいかが
でしょうか。
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1.研究大会&総会のお知らせ
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日本エコミュージアム研究会・総会と研究大会2013
〇会 場:「アネックス・パル法円坂」
JR大阪環状線「森ノ宮」西へ600m(徒歩10分)
〇日 時:2013年6月23日(日)
▲総会に先立って、「なにわの宮」見学会が行われます。
ご出発前に、当研究会のホームページで時間などご確認ください。
予定11:30~12:30 大阪歴史博物館「なにわの宮」見学
▲  参加事前申込者には入場特典あり(長山理事のお取り計らい)。
集合場所:大阪歴史博物館入口(地下鉄「谷町4丁目」が最寄り)
参加申込は、事務局まで、件名を「なにわの宮見学申込」として、
お名前を連絡ください。
13:30-14:00 総会(パル・アネックス法円坂)
14:00-17:00 研究発表会
17:00 解散
研究会テーマ「エコミュージアム活動の経験から考え直す『地域と住民』」
研究大会を総会と併せて開催いたします。
それに伴って、研究発表者を公募いたします。
1.研究発表の申し込み締め切り:5月31日(金)
2.申し込み内容
自由研究発表の応募について
(1)研究内容 エコミュージアムに関する研究
(2)応募資格 連名者に本研究会の会員が含まれていること
(3)申込み必要事項
発表題目、氏名、連絡先(住所、電話、FAX、E-mail)、所属(勤務先)、
および  発表時の使用希望機器、200字程度の簡潔な発表要旨。
送付先  jimu@jecoms.jp
※発表者には、後日、2013年度機関誌『エコミュージアム研究19号』への
論文、報告として投稿していただきますので、よろしくお願いします。
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2.復興計画とエコミュージアム
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㈱地域計画研究所 井原満明
(木島平村農村文明塾事務局長/公民館長)
東北大震災が2年を経て、ようやく復興への取組みが聞かれるようになりま
した。そして、少しずつしかも確実に動いているのはどうも地域の住民の方た
ちの取組みで、行政が取り組んでいる復興には、まだまだ問題と課題が山積み
のようです。
被害が甚大なだけに復旧・復興計画の大きな課題は、巨大な防潮堤の整備、
沈下した土地基盤の嵩上げ、集団移転の宅地造成などのインフラ(都市基盤)
整備などがあります。また、生産の場を奪われた被災者の生活再建補償、津波
という長時間目に焼き付けられた恐怖感、ふるさとに戻るか戻らないかとの葛
藤、そして福島原発のように戻りたくても戻れない被災者の置かれた厳しい状
況があります。
あるニュースで被災地の事を紹介していた番組のことですが「江戸時代の津
波により、漁の安全を祭る神社が流され、津波が及ばなかった小高い丘に再建
した。当初は、被害者を偲ぶために毎日参拝していたが、時間と共に毎日が週
に2~3回に、そのうちに月に1回程度になり、気が付いてみれば面倒だからと
言って海岸端に移して、今回また被災した。」ということです。言い換えれば、
毎日の参拝が日常的な避難訓練になっていたのです。
山古志の復興計画に関わったときに、近代的なバイパス道路の多くが崩壊し、
通行止めであった旧道伝いに被災地へいったことがあります。今回も、古い土
蔵や大きな鳥居などが被災地に残り、また大きなタンカーや漁船が残されたり
しています。地域づくりについても近代的な技術だけではなく、農山村での培
われた技術による確かさなども大切な事です。
今回は、地方都市や農山村漁村での被害であり、大都市と比べて地域資源※
が豊富に賦存する地域です。歴史的な地域資源、自然的な地域資源などをこれ
からの地域づくりにどう活かしていくのかが課題であり、その意味で復興計画
にエコミュージアムの視点を導入することが求められているのではないかと考
えております。
※地域資源には、一般的な資源と異なる3つの要素を持っています。
①「非移動性」:土地や気候などの地域資源は人間による空間的移動が出来な
い。
②「有機的連鎖性」:森林、水、耕地など有機的連鎖を持っており、この連鎖
が破壊されたとき地域資源の有用性が失われる。
③「非市場的性格」:上記2つの側面の規定を受けて何処でも調達不可能であ
り、市場メカニズムになじまない性格を持っている。(永田恵十郎氏)
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3.理事会の概要
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さる4月21日(日)阪南大学・南キャンパスにおいて2013年度第1回理事会が
行われました。事務局から2012年度決算内容、会員状況(個人会員140、団体
会員6、寄贈先1)が報告され、また機関誌18号の進捗状況が編集長・淺野理事
から報告されました。
議事内容としては、来期予算の検討、総会の開催時期及び場所が決定されま
した。(別項目に詳細あり)
次期大会場所として「京都・伏見」または「平野市」を検討し、2014年度は
「福井・勝山市」を予定するとされました。
その他、今後の行事予定に今秋に博物館部会(東京三鷹)、関東例会(福島)
の提案を検討することが決まりました。
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4.事務局からのお知らせ
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機関誌18号は、2012年度の全国大会開催が年度末の3月8-9日であった事から
発行が遅れ6月末頃の予定となります。お待たせいたしますがご了承下さいます
様お願いいたします。
会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場とし
てのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。もしアクセス不可能
な方みえましたら、事務局までご連絡ください。
今までご利用のml-ecom@ml.ritsumei.ac.jp は閉鎖いたしました。
新しく ml-ecoms@googlegroups.com  をご利用ください。
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380  (会費振込先はこちら)
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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メルマガ68号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 68号 <2013.04.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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【目次】
1.「伏見まるごと博物館」を始動しました!
2.原稿募集のお願い
3.事務局からのおしらせ
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華やぐ草木の芽吹く季節になってまいりましたが、同時に花粉、黄砂で憂鬱な
季節でもあります。野外での活動のシーズンですがいかがでしょうか。
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1.「伏見まるごと博物館」を始動しました!
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伏見まるごと博物館事務局 正木隆之
伏見は歴史的に見れば、京都、奈良、大阪を結ぶ交通の要で、城下町、港湾
交易都市、宿場町と変遷し独自の生活文化を育んできました。それゆえに京都
とは似て非なる“お宝”がたくさん蓄えられた興味深い地域といえますが、一
般的には京都市のベッドタウンや商工業地域というイメージが強く、歴史的な
豊かさや固有の文化に目を向ける人は多くありません。
この伏見の魅力を掘り起こし、住民、特に青少年にとって誇りの持てる町と
して再評価することはできないかと考えていたとき、博物館学を指導されてい
た大國義一先生から「伏見はエコミュージアムに最適の町」ということを教わ
り、おおいに触発されました。
早速身近な人たちに声をかけて、準備委員会を立ち上げたものの、誰もエコ
ミュージアムの典型例を知りません。手探りと試行錯誤の1年2ヶ月を経て、
今年3月10日にようやく「伏見まるごと博物館」のキックオフイベントを実施
することができました。
当日は「伏見まるごと博物館の楽しさと可能性」をテーマにフォーラムを開
催したほか、6つのプロジェクトの成果を展示や実演、試食?という形で表し
ました。
地域のお年寄りへのインタビューから、地域の生活史をあぶり出した「個人
史チーム」、伏見城破却の後に植えられた桃の来歴を、古文書や現地調査から
探求した「桃山プロジェクト」、200人のアンケート調査から伏見と酒かす
の深?い関係を浮き彫りにした「かす汁チーム」、高低差など地理学的な視点
からアプローチした「フシジオ」、巨大地図を並べ、伏見の興味深い事象を書
き込んでもらう「fushimi as No.1」、「わたしの住んでいる町」をデジタル
ストーリーテリングという手法で動画に残した「DSTチーム」などなど、各々
のプロジェクトチームの展示は、テーマも手法も異なるユニークなものになり
ました。
しかし、展示の多様性は裏を返せばコンセプトが定まっていないことの証左
でもあります。今回のイベントは、完成された博物館のお披露目ではなく、1
年2ヶ月にわたって「伏見まるごと博物館」を探求してきた準備委員会の、悪
戦苦闘の足跡とわずかばかりの成果をそのまま開陳したものにすぎません。
私たちは「ゼロからつくる。みんなでつくる」というキャッチコピーのもと
に集まりましたが、3月10日の催しは、ようやくゼロ地点に立ったという確認
と、ここからスタートするという宣言の場であったと考えています。これから
時間をかけて、容易に完結しない現在進行形のミュージアムを探っていきたい
と考えています。
(地元新聞にとり上げられました。⇒
http://goo.gl/o9n8i   http://goo.gl/wuPGg )
編集部注:正木隆之さんは、京都市伏見青少年活動センターの前所長であり、
「伏見まるごと博物館」を立ち上げられました。
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2.原稿募集のお願い
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毎回、原稿を井原満明さんのお世話になっています。
皆さんそれぞれの地域での活動の「ひとコマ」でもご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
■■■================================================================
3.事務局からのおしらせ
================================================================□□□
会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場とし
てのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。もしアクセス不可能
な方みえましたら、事務局までご連絡ください。
今までご利用のml-ecom@ml.ritsumei.ac.jp は閉鎖いたしました。
新しく ml-ecoms@googlegroups.com  をご利用ください。
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380    (変更ありません)
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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メルマガ67号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 67号 <2013.03.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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【目次】
1.「我が家のルーツをたどって・秋田県仙北市角館」
2.「地域住民の学校・エコミュージアム金目まるごと博物館の取り組みに
ついて」
3.地域実践部会からの報告とお伺い
3.原稿募集のお願い
4.事務局からのおしらせ
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「第18回全国大会in竹田市」が去る3/8-9の両日、大分県竹田市で大会が開催
されました。3/8交流会には87名(うち地域外から31名、会員13名)の参加で
また、2日目の講演には、150名の参加者がありました。OBS大分放送、NHKのロ
ーカルニュース、地元ケーブルTVで放送されました。地域の皆さんにとって、
色んな目で注目を浴びる事は、これからの活動の励みにもなることと思います。
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1.「我が家のルーツをたどって・秋田県仙北市角館」
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羽村市・山下ひろみ
私の現在住んでおります所は、東京都の多摩地域の羽村市です。平成4年ごろ
から区画整理事業計画が持ち上がり、市行政の説明会をいくら聞いても、市民と
して納得の行かないことばかりで、折角環境の良いところに移り住んだ意味が無
いことに気がつき、インターネットで、エコミュージアムの目的を知り会に参加
してみたのですが、現状を訴えたところ事務局の大山さん、井原氏が話を聞いて
くださり、みなさまの協力で、羽村市の地域の文化財を案内して歩く会も開くこ
とが出来ました。ただ事業は相変わらず進められているので残念です。今回我が
家のルーツをたどってみようと視点を変えてみました。
私の父は角館の武家屋敷の内の宮崎家の長男(弟二人と妹一人)で私はその
長女です。父は東京に移り、その数年後隣家の医院からの火事で家は焼失しま
したが、私が3歳の頃と小学4年(戦後)の二度、祖父母に預けられたので、黒
い門、黒塀、間取り、庭の樹木などが今でも目に浮かぶのです。お隣は剣道指
南の小田之家で、今は史跡として残っているので、誰でも見ることができます。
最近になって先祖が会津から芦名氏に従って角館に移り屋敷を持ち重臣とし
て仕えていたこと、その後芦名氏が滅び佐竹藩にかかえられたことなどが、い
ろいろと解ってきました。
突然の話になりますが、昨年幼時のころの知人の兄に当たる方が「角館伝建
群保存地区の町並みを守る会」の会長でおられることがわかり、お尋ねして戦
国時代のころの手描きの地図を見せていただいたり、歴史的な貴重な話を聞く
ことが出来ました。早速保存会の会員にしていただきましたが、仙北市教育委
員会文化財課の主査の方の紹介で、東京都国立市在住の方が大変この地域の歴
史に詳しく、やはり会員になって、保存会と協力して本を出版しようというこ
とになったようです。今年もその話で集まることになると思います。私の次男
(岩手県在住)も会員になり先祖たちの地域の歴史に熱心なので、今後もいろ
いろ詳しいことがわかってくると思います。
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2.「地域住民の学校・エコミュージアム金目まるごと博物館の
取り組みについて」
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エコミュージアム金目まるごと博物館  社会教育課:濵田翔子
エコミュージアム金目まるごと博物館は、自然・景観部会、歴史・文化部会、
産業部会、情報・イベント部会の4部会から成り立ちます。それぞれの部会で、
勉強会を開き、イベントなどを通して活動しています。そこで、各部会の取り
組みを御紹介させていただきます。
自然・景観部会は、金目の豊かな自然・景観を多くの人に知ってもらうため、
自然景観巡りや景観地の管理をしています。また、竹林整備にも力を入れ、人
と自然が共存できる環境づくりにも取り組みます。
歴史・文化部会は、金目の歴史・文化に関する調査・研究を行い、普及・啓
発活動に励みます。その一環として、可奈比(かなひ)塾や出前出張講座を展
開し、金目の歴史・文化を伝えます。
産業部会は、金目の農業について研究し、その知識・技術等を後世に伝える
活動をしています。その一つとして、塾生を募り、楽しく農作物を作る「野菜
塾」を実施しています。
情報・イベント部会は、広報機関として、情報集約と発信の役割を担います。
平成24年12月3日、平塚市内の地域情報ホームページ「ちいき情報局」内
に金目地区のホームページが開設されました。エコミュージアム金目まるごと
博物館に関する情報を発信しておりますので、ぜひご利用ください。
その中でも、歴史・文化部会の可奈比塾では、月に1回、金目の歴史と文化
について勉強しています。平成24年12月1日に、初めての報告書である
「可奈比塾叢書No.1『金目の俳句』」を発行しました。金目の多くの先人達が
関わった俳句を取り上げ、文献と聞き取り調査によりまとめました。
調査のきっかけは何であったのでしょうか。平塚市指定重要文化財の北金目
神社の本殿を見学した際、「あの額はなんだろう?この文字はどのように読む
のだろう?」と疑問が出ました。それでは、自分たちで調べてみようと試みた
のがきっかけである、といいます。
自分たちで地域を調べ、地域資源を再発見するということ。地域の人にとっ
ては当たり前のことでも、「あるもの」を磨くことにより、価値あるものが掘
り起こされます。この報告書は、写真と図がたっぷりと使われており、俳句に
触れたことのない人でも読みやすくお勧めです。地元愛について考えるきっか
けを与えてくれます。
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3.地域実践部会からの報告とお伺い
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地域連携部会・井原満明
毎回事務局への協力として、各地域からの実践的な報告をメルマガに掲載し
ようと、いくつかの個人や団体などのと取組みをご紹介しております。
今回は、エコミュージアム研究会の催しにも参加している「エコミュージアム
金目まるごと博物館」の取組みからの報告をお願いしました。
平塚市の博物館の取組み等も含めて、以前から視察したいと考えております。
私一人ではなく、是非地域実践部会の取組みとしても、4月以降の土日曜日に、
視察したいと考えております。
もし幾人かのメンバーが集まるのであれば、以下のようなツアーを考えたいと
思います。
【テーマ】
「エコミュージアム金目まるごと博物館」の取組みと平塚市博物館の見学
1日目:午後JR東海道線平塚駅集合→
エコミュージアム金目まるごと博物館視察
地元との交流会
会員の交流会:平塚駅前の飲み屋(宿泊は駅前の各自申し込む)
2日目:平塚市博物館の取組み視察・見学
※土曜日・日曜日の1泊2日を考えたときに、どれくらいの方が参加するのか
と言うことをお聞きしたいと思います。
日程等は未定ですが、日程さえ合えば参加したいという方が居られれば、井原
までご連絡下さい。
人数によって、内容を考えたいと思います。
参加意向の締切:3月24日(日)
E-mail:m-ihara@mwd.biglobe.ne.jp まで
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4.原稿募集のお願い
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皆さんそれぞれの地域での活動の「ひとコマ」でもご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
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5.事務局からのおしらせ
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会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場とし
てのメーリングリスト[エコミュージアムML]、もし届いていない方みえました
ら、事務局までご連絡ください。
今までご利用のml-ecom@ml.ritsumei.ac.jp は閉鎖いたしました。
新しく ml-ecoms@googlegroups.com  をご利用ください。
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380    (変更ありません) (
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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メルマガ66号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 66号 <2013.02.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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【目次】
1.社会的ニーズに応えるエコミュージアムの役割
2.全国大会in大分・竹田の参加締切
3.原稿募集のお願い
4.事務局からのおしらせ
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1.「社会的ニーズに応えるエコミュージアムの役割」
-岩橋先生の報告に触発されて
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井原満明(長野県木島平村農村文明塾/地域計画研究所)
2月号のメルマガ原稿を予定していた地域との連絡が出来ず、今回は、私の
原稿を代用させていただきます。1月号のメルマガの岩橋先生の「エコミュー
ジアムの課題としての世代継承と雇用創出」を読んで触発されたことを書きた
いと思います。
エコミュージアム(以降EMと略)の組織形態は、社会の発展に寄与する非営
利組織としての体を持つものであると思います。そうであれば、それぞれの立
場から社会的ニーズに応える事が必要と考えます。以前、英国のグラウンド
ワーク(地域の環境改善をパートナーシップで実践)の調査を数年行いました。
そのグラウンドワークは近年、環境改善に取り組む人材育成と若者の雇用と就
労の場を作るための活動に重点が置かれていることを知りました。10年も前か
らのことです。そのことによって地域のみならず民間の企業から評価され、国
も含めて大きな支援を受けていました。
日本でも、特に若者の雇用のためのトレーニングと就労の場を創出すること
は最大の課題でもあり、岩橋先生が指摘するように、EMの継承にとっても重要
であると思います。
ところで、私のEM論でサテライトの位置づけは「①地域の環境とつながり、
②それらを通じて経済活動を行い、③その仕組みについて説明できる人(学芸
員)がいる事業体」と考えています。そこで今回は、EM運動の先端を進んでい
る朝日町のある取組みをご紹介します。それは、朝日町産業創造推進機構とい
い、その中心的な人物は、朝日町のEMを立ち上げた一人の菅井正人さんです。
菅井さんとは昔からのお付き合いですが、彼は地域資源を見いだしそれを生か
す達人でもあります。厚生労働省のパッケージ事業(雇用の創出と人材育成を
パッケージ)に取組み、様々な事業体を立ち上げています。広葉樹林の中で独
自の発酵飼料と特産のりんごを食べさせ動物福祉という概念を取り入れ自由奔
放に放牧し育てる「あっぷるニュー豚」。またりんごの木をスモークとしたハ
ム・ソーセージ工房や若者達が完全有機栽培で栽培している小松菜生産組合、
手造りジャムなどの加工に取り組んでいる「母ちゃん工房」、それぞれが立派
なEMのサテライトではないかと思います。これらの取組みも朝日町エコミュー
ジアムの流れの一つではないかと思います。
今こそ、EMには、社会のニーズに応えていく活動が求められているのではない
かと考えます。
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2.全国大会in大分・竹田の参加締切
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参加申込日が迫りました。今までの様な大規模な動員を想定した大会ではあ
りませんが、それぞれの地域の取り組みに参加し、交流の場としましょう。
締切日:2月15日(金)
場所:大分県竹田市
日時:3月8日(金)12:00開始~3月9日(土)17:00終了予定
ゲスト:アレックス・カー氏
参加費:16,000円(宿泊含む)
詳細はホームページをご覧下さい。
http://www.jecoms.jp
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3.原稿募集のお願い
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皆さんそれぞれの地域での活動の「ひとコマ」でもご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
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4.事務局からのおしらせ
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2012年度もまもなく終わりです。年会費のお振込みをまだの方は、至急お願
いいたします。郵便振替の用紙は郵便局窓口にございます。
会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場とし
てのメーリングリスト[エコミュージアムML]、もし届いていない方みえました
ら、事務局までご連絡ください。
今までご利用のml-ecom@ml.ritsumei.ac.jp は閉鎖いたしました。
新しく ml-ecoms@googlegroups.com  をご利用ください。
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380    (変更ありません) (
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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メルマガ65号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 65号 <2013.01.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年「メルマガ60号」より、前理事・井原満明さんのご尽力によりこのメルマ
ガも各地でご活躍の方々からの執筆をいただき発行を続けてまいりました。
今後も、皆様からの自発的なご活動で、このメルマガを通じて「エコミュージ
アム」を共に考え、日本のみならず人類のかけがえのない地域遺産を守り伝え
て行きたいと思います。
組織の大小、形態にかかわらず真に大事なものを途切れることなく継続して
次世代に繋ぎたいと考えます。
年頭に当たり重ねて、皆様の積極的なご参加をお願いいたします。(中野)
=======================================
【目次】
1.エコミュージアムの課題としての世代継承と雇用創出
2.全国大会in大分・竹田のご案内
3.原稿募集のお願い
4.事務局からのおしらせ
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1.「エコミュージアムの課題としての世代継承と雇用創出」
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志學館大学・岩橋恵子
1月号のメルマガの原稿ということですので、まずは、みなさま新年明けまし
ておめでとうございます。
私がエコミュージアム研究とささやかな実践を始めた頃は、バブル経済がはじ
けたものの未だその余韻が残っていた1990年代半ば頃でした。私の住む鹿児島
では、大きな被害を出した大洪水の大きな一因が、現代にあわない石橋にある
として、江戸時代に造られた石橋があっという間に撤去され、コンクリート橋
が建設されていた頃でした。それから20年近くたった今、鹿児島では、「地域
歴史散歩」「エコツーリズム」「まるごと博物館のまちづくり」などなど地域
にある資源を学び、保存し、活用する活動がずいぶん広がってきています。か
つて東京志向で自らの地域に誇りを持ちきれなかった人々が、鹿児島という地
域的価値を発掘し、楽しく地域を学び語り合う姿からは、用語としてエコミュ
ージアムは使われていなくとも、確かにエコミュージアムの理念が広がり、浸
透しつつあることを実感します。研究を始めた当時のことを考えると、隔世の
感があります。しかし、これで”めでたし、めでたし”というわけにはいかな
いでしょう。
その理由は色々ありますが、私が特に気になっているのは、エコミュージア
ムの多くが高齢者のボランティア活動で支えられていることです。エコミュー
ジアムは地域の歴史抜きにはありえませんから、高齢者の力は不可欠ですし、
高齢者の方々の智恵とエネルギーにこれまで私自身どれだけ励まされてきたか
わかりません。しかし、次の世代への継承がうまくいかなければ、エコミュー
ジアムはいつの間にか消え去るか、違う形に変容されてどこかに吸収されてし
まうでしょう。そして次の世代に継承するためには、ボランティアだけでは持
続は難しいし、エコミュージアムそのものの質を高めることに繋がる職と雇用
を創出することがどうしても必要だと感じています。
若者雇用支援が貧弱な日本の土壌の中ではなかなか難しいのですが、幸い地
域再生や活性化に関わる仕事に就くことを志向する若者が確実に増えています。
そんな若者の動向や仕事おこしにも目を配りながら、エコミュージアムの次の
一手をJECOMSの皆さんと議論し創りだしていけたらすばらしいと思っています。
本年もよろしくお願いいたします。
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2.全国大会in大分・竹田のご案内
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今までの様な大規模な動員を想定した大会ではありません。
それぞれの地域の取り組みへの参加、あるいは小さなきっかけへの関心で「エ
コミュージアム」をいっしょに考えて行きましょう。
プログラムは、まだ最終確定していません。来週中頃(1/23)発表予定です。
詳細は確定次第にホームページおよびMLでお知らせします。
◎概略(予定)
場所:大分県竹田市(能楽堂、竹田分館、西光寺)
日時:3月8日(金)12:00開始~3月9日(土)17:00終了
ゲスト:アレックス・カー氏
参加費:16,000円
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3.原稿募集のお願い
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皆さんそれぞれの地域での活動の「ひとコマ」でもご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
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4.事務局からのおしらせ
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会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場として
のメーリングリスト[エコミュージアムML:12]2012/12/22メーリングリストまで
配信済です。もし届いていない方みえましたら、事務局まで至急ご連絡ください。
今までご利用のml-ecom@ml.ritsumei.ac.jp は閉鎖いたしました。
新しく ml-ecoms@googlegroups.com  をご利用ください。
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380    (変更ありません) (
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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メルマガ64号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 64号 <2012.12.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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年末のあわただしい中での政変、津波に破壊され放射能に汚染された東北の行
えに、エコミュージアムを考える私たちの活動はどうあるべきでしょうか。
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【目次】
1.「エコミュージアムと私」
2. 行事のご案内
3.原稿募集のお願い
4.事務局からのおしらせ
========================================
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1.「エコミュージアムと私」
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瀧端真理子
JECOMSの皆さま、ご無沙汰いたしております。少し以前に、色々思うところ
あって、JECOMSを退会いたしました。この度、井原さんからの依頼を受け会員
以外でも構わないということでメルマガの原稿を引き受けることになりました。
エコミュージアムと私の出会いは、朝日新聞に掲載された湯本貴和さんの
「屋久島オープン・フィールド博物館」構想でした。当時の切り抜きを家中大
捜索しないと分かりませんが、屋久島全体をフィールド博物館にするという考
え方は斬新で、「エコ・ミュージアム」にヒントを得たと、その新聞記事か、
後日、湯本さんから送っていただいた詳しい資料に書いてあったと記憶してい
ます。
エコミュージアム⇒丹青研究所と調べて、丹青研究所に電話をかけて、『EC
OMUSEUM~エコミュージアムの理念と海外事例報告』(1993)を送っていただ
きました。手元にあるのは、第3刷(1996年版)です。そして1999年頃だった
でしょうか、岩橋恵子先生がフランスのエコミュゼについて報告をなさるとの
ことで、丹青研究所にお邪魔し、またこの頃、JECOMSに入会したのだと思いま
す。
エコミュゼの何が私にとって魅力的に見えたのでしょうか。それは、現地保
存、市民参加、そしてニュー・ミュゼオロジーという言葉でした。JECOMS大会
に初めて参加したのは、岩手県東和町での第6回大会でした。これは大変刺激
的で、カルチャーショックでもありました。プラス面はたくさんの面白い方た
ちに出会えたこと、マイナス面はポストイット・模造紙型、あるいは札挙げ型
(?)ワークショップに、半ば強制的に参加させられたこと。「参加論」の観
点からエコミュージアムに期待を持って参加した私は、短時間で強引に合意形
成を図ろうとする「まちづくりワークショップ」的手法に、大いに出鼻をくじ
くかれました。
その後、JECOMSの理事も務めさせていただきましたが、エコミージアムや研
究会に何を期待するのか、各理事の中でもその目指すところが異なり、ここで
も合意形成や人間関係の難しさを痛感しました。
フランスのエコミュゼ6か所を訪問し(2003年)、またICOM(国際博物館会
議)上海大会でMINOM(新博物館学のための国際運動)の集会に参加して、世
界各地のエコミュゼ実践家の方々とも交流を持ちました(2010年)。いまだに、
エコミュゼの謎は深まるばかりですが、日本国内でエコミュゼの実践をしてい
る訳でもない私は、MINOMの実践家の中で、肩身の狭い思いもしました。
従来型博物館の研究をしている私にとって、ニュー・ミュゼオロジーとそこ
に端を発したエコミュゼは、知的な興味関心の対象です。しかし、故郷と呼べ
る地を持たない私にとって、特定の地域への愛着は残念ながら希薄です。研究
上の関心と実践がリンクしないことが、JECOMSを退会してしまった個人的・内
面的な理由なのだと思います。
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2.行事のご案内
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ハチ蜜の森キャンドルの安藤竜二さんから次の様な新年の行事のご案内です。
———————————
宮城県亘理町で新年花火打ち上げ
応援メッセージを募集しております!
3.11慰霊祭でメッセージキャンドル募集のお手伝いをした亘理町
公共ゾーン仮設住宅自治会「ふれあいの会」では、大晦日から
新年に花火を打ち上げて元気に新年を踏み出そうと計画中です。
併せて全国からエール(応援メッセージ)をもらいたいとのこと。
ホームページより簡単に送ることができますので、ぜひお寄せい
ただけましたら幸いです。
まずはこちらをご覧下さい。よろしくお願い致します。(安藤)
http://samidare.jp/watari/
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3.原稿募集のお願い
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皆さんそれぞれの地域での活動の「ひとコマ」でもご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。
ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
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4.事務局からのおしらせ
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会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場として
のメーリングリスト[エコミュージアムML:11]「 日本ジオパーク全国大会に行
って来ました」(淺野さん記事)2012/11/6メーリングリストまで配信済です。
もし届いていない方みえましたら、事務局まで至急ご連絡ください。
今までご利用のml-ecom@ml.ritsumei.ac.jp は閉鎖いたしました。
新しく ml-ecoms@googlegroups.com  をご利用ください。
○2012年度年会費の振込まだの方は、遅くとも年末までにはお願いいたします。
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380    (変更ありません) (
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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メルマガ63号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 63号 <2012.11.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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【目次】
1.私の考えるエコミュージアム
2.原稿募集のお願い
3.事務局からのおしらせ
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1.私の考えるエコミュージアム
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エコミュージアム、それは「環境」と「経済」の統合、そして楽しく「学ぶ場」
-支える経済性と支えられる経済性のマッチングー
井原満明(地域計画研究所/長野県木島平村農村文明塾)
エコミュージアムの「エコ」は、エコロジーの語源と言うことは、皆さん知
っていることと思います。しかし「エコ」の語源でもあるギリシャ語の「オイ
コス」は、現代語で「イコス」と発言し、現代用語ではビジネスハウス(会社
)という意味を持っているようです。エコ自体に経済性の概念を持っているの
でしょう。もちろん基本的には、家・家族を表すもので、家族は成長し環境と
密接ですし、家を支えるためには家計経済が必要です。その意味から私は、エ
コミュージアムのエコは、環境と経済の統合と解しています。
そしてミュージアムですが、日本では博物館と訳しますが、ヨーロッパでは、
美術館等も資料館も小さな農村の暮らしや生業・小さな身の回りの歴史を紹介
する施設もミュージアムです。
ロンドンに行ったときに必ずといって良いほど立ち寄る所があります。プラ
ントハンターの親子を顕彰した、庭園史博物館です。正式には、「ガーデンヒ
ストリー・ミュージアム」だったと思います。廃屋となった教会を活かした小
さな小さなミュージアムで、日本語の博物館というには、ほど遠い施設ですが
世界中の愛好家が来られるようです。日本で博物館と言うほどではないその施
設もミュージアム。博物館という訳語には相応しくないもので、楽しく学ぶ場
です。そういえば、ナショナルギャラリーの有名な絵の前でも子ども達は寝そ
べって学芸員の話を聞いています。日本でいう固い概念の博物館とは異なるも
のです。
「環境」と「経済」の統合と言いましたが、ここでの経済の意味は一般の経
済とは、少し異なり、作ってなんぼの世界の経済ではなく、みんなが支える経
済性の大切さです。作ってなんぼの世界では、どこかで開発と結びついてしま
いますが、支える経済性は、それらの開発を抑制する力を持っています。一方
、支えられる側は、支える側のニーズに応えることが大切で、それが支えられ
る経済性です。それらの両者がマッチングしたときに、本当のエコミュージア
ムのサテライトの運営・経営が出来るのだと思います。    (井原満明)
■■■================================================================
2.原稿募集のお願い
================================================================□□□
皆さんそれぞれの地域での活動の「ひとコマ」でもご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。
ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
■■■================================================================
3.事務局からのおしらせ
================================================================□□□
すでにお知らせのように、会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの
方々の情報交換の場としての「メーリングリスト」を管理の都合上、変更しま
した。 新メルマガのご案内を差し上げてから、まだご回答ない方が何人かい
らっしゃいます。
2012/11/6配信のメーリングリスト[エコミュージアムML:11]
「 日本ジオパーク全国大会に行って来ました」(淺野さん記事)
が届いていない方は、事務局までご連絡ください。
今までご利用のml-ecom@ml.ritsumei.ac.jp は閉鎖いたしました。
新しく ml-ecoms@googlegroups.com  をご利用ください。
○2012年度年会費の振込まだの方は、遅くとも年末までにはお願いいたします。
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380    (変更ありません) (
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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編集

メルマガ62号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 62号 <2012.10.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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【目次】
1.各地の活動から―長野・阿智村
2.原稿募集のお願い
3.ML変更のおしらせ
========================================
ようやく涼しくなり、屋外の活動には絶好の季節になりました。この空気の澄
んだ季節には、出来るだけ野外の活動に時間を振り分けたいと思います。
■■■================================================================
1.各地の活動から―長野・阿智村
================================================================□□□
第5回阿智村古道村民ウオーク「浪合中馬街道村民ウォーク」開催
長野県阿智村では、2012年9月1日(土)古道を歩き、地域を知り、歴史
を探るウォークとして、第5回古道村民ウオーク「浪合中馬街道村民ウォーク」
を開催しました。
阿智村はいくつもの街道が交わる交通の要所です。古くは東山道、江戸時代に
は、清内路街道、下條街道などが通っていました。今回歩いた浪合には、国道
153号線の前身、三州街道、伊那街道、あるいは、飯田街道とよばれる、伊那と
三河・尾張を結ぶ道が通ります。中馬と呼ばれる江戸~明治時代の運送業者が
使った道として、中馬街道ともいわれます。浪合は、飯田城下から約8里半・
寒原・冶部坂の大きな峠にはさまれた宿場であり、中馬の1日の行動の終点にあ
たる重要な地点として栄えました。
近年、阿智村では、古道整備とそれを活用したウオークが盛んで、この事業も
村の進めるエコミュージアム運動「全村博物館構想」の一環として行われまし
た。
今回は、中馬街道を歩きながら、県史跡の波合関所跡や南朝皇子の尹良親王に
まつわる史跡など、浪合の歴史を訪ね歩きました。コース行程は、総延長約8
km。参加者40名ほど、スタッフ10名ほどです。朝8時半に治部坂高原をスター
トし、長野県史跡浪合関所跡、江戸時代の堤防「川除け」、塩問屋跡、武田勝
頼首実検跡、浪合学校、堯翁院、浪合神社・尹良親王御陵、青山神社、親王陪
塚、長福寺址、恩田の旧馬宿(外観見学)、そしてゴールの卯の花公園につき
ました。個々のポイントの説明は、浪合史跡保存会の皆さんの手で行われ
ました。途中、昼休みした宮本集会所で、昭和初期に渋沢敬三によって撮影さ
れた中馬の記録スライドも上映しました。終了後、ゴール近くの恩田集会所に
て、慰労会を行いました。高原である浪合のトウモロコシは有名で、茹でたト
ウモロコシでビールを飲みあいました。内容の濃さに、参加者に大変好評な催
しとなりました。
今まで浪合の中馬街道に焦点をあてた見学会はなかったので、参加者のみな
らず、スタッフの地元の皆さんも新鮮だったようです。開催1週間前には、地
元の方対象に、中馬街道の事前学習会を開催し、中馬街道浪合宿の歴史につい
て、研究者の山内尚巳先生を講師に行いました。40名ほど集まり、関心の高さ
をうかがわせました。今後、有志を中心に看板設置など道整備が計画されてい
ます。更なる活動の発展が期待されます。          (中里信之)
■■■================================================================
2.原稿募集のお願い
================================================================□□□
皆さんそれぞれの地域での活動の「ひとコマ」でもご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。
ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
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3.ML変更のおしらせ
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すでにお知らせのように、会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの
方々の情報交換の場としての「メーリングリスト」を管理の都合上、変更しま
した。
もし、このメルマガをお読みの時点で「会員外も含むML」のご案内がまだ届
いてない方がいらっしゃいましたら、事務局までご連絡ください。
今までご利用のml-ecom@ml.ritsumei.ac.jp は閉鎖いたしました。
新しく ml-ecoms@googlegroups.com  をご利用ください。
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
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口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380    (変更ありません) (
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メルマガ61号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 61号 <2012.09.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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【目次】
1.各地の活動からー三重・宮川流域エコミュージアム
2.原稿募集のお願い
3.事務局からのおしらせ
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9月半ばになっても暑さはまだまだ残っていますがお体に夏の疲れを残してはい
ないでしょうか。
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1.各地の活動から―三重・宮川流域エコミュージアム
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「夜の平家の里で、壇ノ浦合戦その後の平家伝説と講談を聞く」
宮川流域エコミュージアム
宮域案内人の会・副代表:中野喜吉
伊勢市矢持町菖蒲の里で、8月20日地元に伝わる二十日盆送り、「お華足祭り」
の行事と平家落人伝説を聞く夕べが行われました。
源平の合戦で壇ノ浦で自害したとされる平清盛の四男・知盛がこの地に落ち延び
てひっそりと暮らしたと伝えられる知盛山久昌寺(1190年建立)での宮川流域案内
人の会の行事でした。
祭りは知盛山久昌寺の境内で「オケソクダーボー」と唱えながら松の木を回る単
純な行事ですが地元のご老人たちが行う素朴な行事に静かな山里の中、遠い歴史
を思い起させる一夜でした。
参加者は、地元の元庄屋の家を継ぐ宮川流域案内人の中瀬誠一さんの平家一門の
秘話を語る琵琶をかき鳴らしながらの熱演に一時、暑さを忘れ聞き入りました。
案内人の会が今年の会員共同開催行事のテーマとして『今よみがえる平家伝説
シリーズ』と銘打った5回の行事の今回はその2回目でした。
3回目の次回は、9月30日(日)その平家の落人集落・菖蒲を流れる横輪川の少し
下流の横輪町で「ジュニア向け平家の里特別版・平家の里横輪で遊ぼう親子野遊
びフルコース」として郷の恵「風輪」(産地直売所)で平家の里をスケッチした
り親子で散策しながら、身近にある自然の草木で昔からの“あそび”を体験します。
■知盛山久昌寺(伊勢市矢持町菖蒲127)への行き方
近鉄電車またはJRで「伊勢市駅」下車して、三重交通バスで「五ヶ所」行き乗車
「横輪口」(1日8便)下車(30分590円)そこからは徒歩約4Km(1時間)。
近鉄宇治山田駅からレンタカー利用がいい。
重要文化財の阿弥陀如来は普段非公開でお寺は無人です。
■郷の恵「風輪」(さとのめぐみ ふうりん)(産地直売所)
所在地 伊勢市横輪町586番地(横輪町公民館前)
電話番号 0596-39-1741
■宮川流域エコミュージアムセンターたいきホームページ
http://www.miyarune.jp/eco/taiki/
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2.原稿募集のお願い
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今回は三重県南部大台ケ原から伊勢湾に注ぐ宮川流域の活動の様子をご紹介
しました。
皆さんそれぞれの地域での活動の「ひとコマ」でもご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。
ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
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3.事務局からのおしらせ
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年会費の納入まだの方、お忘れにならない様、早めにお振込をお願いします。
「振込用紙」は、郵便局の窓口にあります。会員番号とお名前を書いてお願い
します。手数料はATM利用で80円です。
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380    (変更ありません) (
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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