日本エコミュージアム研究会会長 馬場憲一
2024年度全国大会担当理事 森屋雅幸 須田英一
日本エコミュージアム研究会の2024年度全国大会を山梨県都留市で開催することにしましたので、下記の通りご案内いたします。
大会を開催する山梨県都留市は、全国に先駆けて1980年代からフィールド・ミュージアムの取り組みがはじまり、現在でも尾県郷土資料館を拠点とした地域住民によるさまざまな地域づくりにつながる活動が取り組まれています。今回の全国大会では、都留市をはじめ、山梨県東部地域を中心としたエコミュージアムに関する取り組みを紹介し、それらの発表を通してエコミュージアムの地域博物館としての活動と人間性の回復の試みなどについて参加者とともに考えていく機会にしたいと思っています。多くの方々の参加をお待ちしております。
2024年9月15日
記
1.日 時 2024年10月26日(土) 午前10時~午後4時20分
2.会 場 尾県郷土資料館 (午前の部) 山梨県都留市小形山1565-1
ミュージアム都留(午後の部) 山梨県都留市上谷1-5-1
3.大会テーマ 地域博物館活動と人間性回復の試み
―山梨県東部のエコミュージアムの取り組みから―
4.開催趣旨
近年、博物館は観光振興に資するものとして、活用が促され、経済的な活性化を生み出す場として期待されています。一方で、最新のICOMの博物館の定義では、コミュニティの参加が謳われ、住民のWell-being(身体的、精神的、社会的に満たされた状態)の関わりも議論されるようになり、いわば経済的な価値に寄らない人間の成長を願い、Well-beingといった人間性を回復させるような博物館像が示されています。
山梨県東部地域では、1980年代後半から、フィールド・ミュージアムをはじめ、住民主体のエコミュージアムに類した活動が現在まで取り組まれています。こうした活動は必ずしも地域の経済的な活性化を目指すものでなく、住民の教育や楽しみ、生きがいに寄り添う内容が中心であり、現代に求められる博物館像に近似したものといえます。
本大会では、山梨県東部地域で取り組まれてきたエコミュージアムに関する活動を振り返るとともに、現在も引き続き取り組まれている活動を紹介します。そして、これらの活動が住民や地域に何をもたらしてきたのか振り返り、エコミュージアムの取り組みと住民のWell-beingの実現という人間性の回復との関わりについて考える機会にしたいと思います。
5.大会内容
○午前の部 小形山地区まちあるき
場 所 尾県郷土資料館 ※山梨県都留市小形山1565-1
時 間 10:00~12:00(尾県郷土資料館集合、小雨決行)
定 員 20名(要申込)
参加料 100円(保険料)(予定)
講師:井上武氏(山梨県文化財保護指導委員・都留市文化財審議会委員)
※午前の部は人数によってはグループに分けて行います。
○午後の部 発表会
場 所 ミュージアム都留エントランスホール ※山梨県都留市上谷1-5-1
時 間 14:00~16:20
定 員 60名(要申込)
開 会 14:00
開会あいさつ
開催趣旨説明 14:10~14:15 淑徳大学 森屋雅幸氏
司会:法政大学 馬場憲一氏
発表 14:15(各20分)
「山梨県内のエコミュージアムの取り組みについて―東部地域を中心にして―」
淑徳大学 森屋雅幸氏
「都留まるごと博物館の取り組みについて」
都留市教育委員会 知念浩生氏
休 憩 14:55(10分)
発表 15:05(各20分)
「浅利を知る会の取り組みについて」
大月市教育委員会・大月短期大学 稲垣自由氏
「ルチャ・リブロと尾県学校の活動からみえるもの―アジールを手づくりする―」
人文系私設図書館 Lucha Libro 青木真兵氏
質疑・意見交換 15:45(35分)
閉会あいさつ
解 散 16:20
※ ミュージアム都留は16時30分閉館となりますので、
館内の見学は発表会開始前にしていただくことをおすすめします。
6.参加申込み
参加ご希望の方は、以下のグーグルフォームから10月21日(月)15時までに申し込みをお願いいたします。
https://forms.gle/U5SszVcifAvyDSgD8
7.主 催:日本エコミュージアム研究会・都留市教育委員会
※今回の全国大会は、都留市制70周年を記念して共同で開催いたします。
8.問合せ先
ご不明の点などがありましたら以下までお問合せください。
大会担当理事:森屋 jecoms2021@gmail.com
以上