メルマガ152号
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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 152号 <2021.6.24>
発行人:吉兼秀夫 編集:中野喜吉
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東京オリンピック、パラリンピック開催まで、もう1ヶ月です。会場入場者数
やアルコール提供に議論ありますが、そもそも「普通ならやらない」(審議会)
中で、開催するしないの議論は、いつどこで終わっていたのでしょうか?
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【目次】
1.2021年度研究大会開催案内
2.「シビックプライドとエコミュージアム」
3.事務局からのおしらせ
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1.2021年度研究大会開催案内
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今年度の研究大会を下記により開催いたします。会員の方はもちろんのこと、
会員以外の方でご関心ある方へも参加を呼びかけてください。
1.日 時:2021年7月25日(日) 14時~17時
2.会 場:リモートによるオンライン研究会(Zoom使用)として実施します
3.プログラム:
14:00 開会のあいさつ
14:05 プログラムの説明
(各発表20分、質疑15分〈交代・準備時間含む〉)
14:10 発表1
発表者:川島尚宗(広島大学総合博物館)
共同発表者:黒島健介(広島大学総合博物館)、
石丸恵利子(広島大学総合博物館)、
塩路恒生(広島大学東広島植物園)、
池田誠慈(広島大学総合博物館)、
清水則雄(広島大学総合博物館)、
淺野敏久(広島大学大学院人間社会科学研究科)
タイトル:
「広島大学総合博物館のキャンパスまるごと博物館・地域まるごと博物館構想
におけるデジタルコンテンツの作成」
要旨:
広島大学総合博物館は、キャンパスまるごと博物館・地域まるごと博物館を推
進してきている。2020年度のコロナ感染拡大を受けた対応として、ホームペー
ジのリニューアル及びデジタルコンテンツの拡充を推進してきている。本発表
では学内外の展示や地域資源に関する動画コンテンツ作成、QRコードを活用し
た植物ネームプレートとデジタルミュージアムのリンク等、当館の新たな試み
について報告する。
14:45 発表2
発表者:馬場憲一(法政大学)
タイトル:
「日本におけるエコミュージアム的な取り組みについての考察 ―東京都墨田区
「小さな博物館」事業の場合―」
要旨:
日本にエコミュージアムが紹介され本格的な取り組みが始まったのは1990年代
初めか
らである。しかし日本でもそれ以前からエコミュージアム的な取り組みが自治
体などで独自の事業として試みられてきている。今回はそのような事業の一つ
である東京都墨田区の「小さな博物館」事業を取り上げ、エコミュージアム的
な活動の視点からその事業を考察し、その中で「小さな博物館」創設の時代背
景や現在の活動状況、さらにその運営と継続の仕組みなどを検証する。
15:20 休憩(10分)
15:30 発表3
発表者:須田英一(法政大学)
タイトル:
「横須賀市におけるルートミュージアムと近代化遺産の保存・活用」
要旨:
神奈川県横須賀市は幕末の開国後に横須賀製鉄所が設けられ、明治期に入ると
旧海軍の軍港として発展したことから、市内に多くの近代化遺産が点在する。
それらをサテライトとして位置付け、市内全体を軍港資料館とみたてた「ルー
トミュージアム」が開始された。ヴェルニー公園内には、ティボティエ邸を活
用したコア施設として「よこすか近代遺産ミュージアム ティボティエ邸」が
オープンした。近代化遺産をサテライトとした新たなエコミュージアムの事例
として紹介する。
16:05 発表4
発表者:佐藤真奈美(一般社団法人清水沢プロジェクト)
タイトル:
「エコミュージアムの概念を用いた小さな地域でのまちづくりへの挑戦―北海
道夕張市・清水沢エコミュージアムの事例―」
要旨:
北海道夕張市は石炭産業とともに歩み、そして凋落を経験した。当法人は、200
9年に独自の「清水沢エコミュージアム構想」を提唱し、現在の市街地の中心に
あたる清水沢地区に残る有形無形の炭鉱遺産と炭鉱時代から脈々と続く文化を
活かしたまちづくりに取り組んできた。その10年にわたる歩みと、地域内外の
人々が相互に尊敬し合う関係を構築し、両者がともに歩む地域をつくるという
理念について報告する。
16:40 発表に対する全体での意見交換
16:50 まとめ
16:55 事務連絡(今後の予定など)・閉会のあいさつ
17:00 終了
4.参加費:無料(本研究会会員の有無に関わらず)
5.参加定員:100名(定員を超える申し込みがあった場合は本研究会会員を優先
し、非会員は先着順とします)
6.参加申込み:事前申込が必要です。
事前申込はこちらからお願いします。申込みの締切りは7月18日(日)15時とし
ます。
https://forms.gle/33eEWAK9SJATYfkf6
当日のZoomへの接続先は事前に申し込みをいただき、定員内で参加が認められ
た方のみにお知らせいたします。お届けいただいたメールアドレスにお送りい
たします。
3日前までにメールが届かない場合は事務局jimu@jecoms.jpまでご連絡ください。
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2.「シビックプライドとエコミュージアム」
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井上 敏
エコミュージアムに注目されている方の興味関心は様々であろうと思うが、
私の場合は地域の「文化財」「文化遺産」の保存手法として注目したのが最初
だった。ただ「文化財」「文化遺産」という言葉に含まれる概念は多種多様で、
時代につれ拡大してきている。私が最初に研究対象としたのは「景観」「まち
なみ」。その後、埋蔵文化財(遺跡)や世界遺産や無形遺産となっていく。
その「景観」や「まちなみ」と関わって、最近では「シビックプライド」と
いう言葉が出てきているのだが、ご存知だろうか。この言葉の持つ意味は地域
住民の、自分たちのまちづくりへの責任感だという。ただ、この日本で使われ
ている「シビックプライド」のニュアンスがどうもインバウンド効果に寄って
いるようだ。観光誘致に熱心なあまりオーバーツーリズムになっては元も子も
ない。私たちのまちの「誇り」を涵養する場として、エコミュージアムが地域
にとって経済的な側面だけでなく、地域住民の「こころ」をつくり出していく
活動をしていかなければならないだろう。 (井上 敏)
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3.事務局からのおしらせ
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オンライン会合への参加も多数の人がなれてきた中です。今回の研究会への
参加、今まで時間的、距離的理由で参加出来なかったお近くの人達に呼びかけ
て下さい。
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。