日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

2020年度研究大会のプログラム

2020年度日本エコミュージアム研究会研究大会を、以下の様に開催いたします。皆様ふるってご参加ください。

〇ZOOMによるオンライン開催
日 時:2020年12月13日(日)14:00-17:00 研究発表会

プログラム
開始時刻14:00(発表者は13:30から通信テストを行いますので、接続してください)

開会 司会:大原一興
(各発表15分、質疑10分、交代・準備5分)

14:10 発表1
森屋雅幸(江戸川区教育委員会)
文化財建造物を拠点とした地域住民主体のエコミュージアム的事業―山梨県都留市尾県郷土資料館を事例として―」
1990年代の初頭から山梨県都留市小形山に所在する尾県郷土資料館では、地域住民からなる尾県郷土資料館協力会が地域づくりに資する活動に取り組んでいる。資料館は明治期の擬洋風の学校建築であり、協力会はその美化・清掃だけでなく、ここを拠点として小形山地域の史跡・名所をネットワーク化して案内する取り組みをしており、エコミュージアムに類する活動に取り組んでいる。本発表では、尾県郷土資料館を拠点とする尾県郷土資料館協力会の活動史とその活動が地域に何をもたらしたのか論じる。

14:40 発表2
倪雪(東京藝術大学大学院)、大山由美子(丹青研究所/武蔵野美術大学)
「中国貴州省地捫トン族人文生態博物館にみる民営エコミュージアムの現状と課題」
中国初の民間運営による地捫トン族人文生態博物館を2019年に訪問した。「地域文化の記録」を活動の根幹に据え、地域に関する保存センターなどを設置した。また、住民へは技術・資金・教育面などでのサポート、地域文化のSNSによる発信、企画展の開催、グッズのデザインと販売なども支援している。課題としては、出稼ぎの人が多いため高齢者のみで伝統文化を保存していくことや、伝統的な木造建築の保存・継承の難しさなど、地域文化の伝承と地域の発展との矛盾を抱えている。観光と文化の共存、持続可能な観光産業など、今後の取り組みを考察する。

15:10 発表3
井上敏(桃山学院大学)
「エコミュージアムと文化遺産の保護思想ー日本の文化財政策のこれから」
エコミュージアムには文化遺産の現地保存の思想がある。この点については博物館学の理論では収集事業といえるのかが問題になることが多い。一方で世界の文化財・文化遺産の政策においては現地保存の思想がある一方で、それが絶対というわけでもない国や地域もある。また保存していくということはその文化遺産の修復や復元の在り方についても問題となる。そういった諸問題を踏まえつつ、エコミュージアムの文化遺産の保存思想と日本の政策の方向性を交えながら、今後のエコミュージアムの理論を整理していく一歩としたい。

15:40 休憩(10分)

15:50 発表4
大原一興(横浜国立大学)
「エコミュージアムに関する国際会議等における議論の経緯 40年間を振り返って」
ICOM1971年大会において、初めてecomuseeという言葉が発せられてから、この40年間に、情報交換や研究交流などの数々の国際的な会議が世界各地で開催され、各国の連携組織や国際的なネットワークが成立されてきた。各時点における議論のテーマや、国際的動向などについて概観し、エコミュージアムに求められているテーマなどについて整理し、これまでとこれからの役割について考察したい。

16:20 セッションまとめ 大原
16:25 参加者による近況報告・話題提供、各地エコミュージアムプロジェクトからの報告、
オンラインフォーラムの報告など
16:55 閉会 会長:吉兼秀夫
17:00 終了
申込済みの参加者には、事前に、ZOOMのURL、ID、パスワード等をお知らせします。
質問時以外の聴講時にはマイクをミュートにしておいてください。特別な理由ない限りカメラは全員最後までonのままとします。
すでに申込みされた方で、前日正午まだZoomの接続案内メール未着の場合は、事務局へ連絡下さい。

○連絡先 e-mail:ohara@ynu.ac.jp 担当 大原一興(横浜国立大学)
または jimu@jecoms.jp 事務局 中野喜吉

申込締切日の12/5は過ぎましたが、参加希望の方は、事務局までEメール下さい。

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