日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

メルマガ95

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 95号   <2015.08.05>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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連日の猛暑に負けないためには、しっかり体調管理することが重要です。
充分に睡眠をとって、暴飲暴食しない様に心がけましょう。

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【目次】
1.総会及び研究大会開かれる
2.防災とエコミュージアム-ささやかな日常の中で-
3.事務局からのお知らせとお願い

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1.総会及び研究大会開かれる(一部省略)
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日本エコミュージアム研究会2015年度の第2回理事会及び総会

○会 場:大阪・桃山学院大学梅田サテライト
〇日 時:2015年6月21日(日)10:00~12:00 理事会
〇              13:00~13:30 総会

●研究発表会

担当の井上敏理事(桃山学院大学)の進行で以下のような発表が行われました。

○発表プログラム

江水是仁(東海大学)
「学芸員養成課程から見たエコミュージアムを活用する意義」

林依蓉(京都府立大学大学院生)
「台湾原住民Taromak族における遊び仕事研究
- 生活に密着した植物採集事例を通して -」

市川寛也(筑波大学)
「四国の秘境・山城大歩危妖怪村におけるウチとソトのまなざし
―物語ソフトの消費から物語創造への構造転換」

川邉咲子(金沢大学大学院生)
「能登半島における農具文化の連続性と新たな価値創造
~地域住民による農具の所有・活用状況の分析を通して~

○事例報告
中野喜吉(宮川流域エコミュージアム)
「全国大会から10年」として、立上時からの経過と共に現状の紹介

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2.防災とエコミュージアム-ささやかな日常の中で-
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岩橋恵子(志學館大学)

長かった雨がようやく止んだ。今年の鹿児島の6月初旬から7月にかけての雨
の量は例年の2倍以上と尋常ではなく、大雨による土石流の光景も多く見られ
た。同じ町に住む知人の家の敷地内でも地滑りが起こり、ひとごとでない思い
であった。鹿児島は、こうした水害だけでない。桜島・霧島山をはじめとした
火山災害、台風災害、それに加えて近く再稼働が予定されている原発まであり、
その災害も無縁ではない。災害先進県は、それゆえ防災先進県でもあってほし
いが、現実はなかなかそうはなっていない。

そんな折りだったからだろう。いつもの通勤途中で、ある石碑が目に留まっ
た。「水害復旧記念碑」だ。今から20年以上前、この地で起こった大水害の悲
惨な状況と、それにもかかわらず機敏な対応で最小限の被害に止めたことを記
し、再びこのようなことがないようにとの強い願いが記されている。これを見
たとたん、ただ美しいだけの海辺の景色が、厳しい環境の中での住民の生活の
息づかいが感じられるものに一変した。

災害が起こると、研究者やジャーナリストたちは、それを記録や論文として
書き起こし、今後に生かそうとしてきた。そして被災地住民たちもまた、記録
と教訓を後世に伝えようとした。しかも、彼ら住民は、災害の起きたまさにそ
の場に残し伝えようとしたのだ。それが災害石碑であり、自らの生活との関わ
りで災害を記録し教訓を伝承できる重要な現地遺産だ。だがそれは、どこまで
教訓として生かされてきたか、遺産として伝承されてきたか。私自身も、通勤
途中にあった石碑が、何年間も全く目に入らなかったのだ。

それで災害石碑について調べてみたところ、鹿児島は災害県らしく(?)災
害記念碑が数多くあることがわかった。例えば今から100余年前の桜島の大噴
火のときに建立された石碑は、わかっているものだけで70箇所もあるそうだ。
しかし、それらのいくつかは誰にも気づかれることもなくひっそり建っている
という。災害は忘れた頃にやってくるとすれば、「災害は忘れなければ防げ
る」とは、鹿児島の火山学者の言。石碑には、災害に対して私たちが心してお
くべき環境と人間の関わりの物語が詰まっている。それを現地遺産として生か
せば、エコミュージアムは、防災活動の一翼を担うことができるはずだ。

今年のエコミュージアム全国大会は、岩手が会場である。エコミュージアム
のもつ防災力への可能性を考えながら参加したいと思っている。(岩橋恵子)

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3.事務局からのお願い
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メルマガ発信が遅れ、お待たせをしてしまいました。
毎号理事からの原稿ですが、会員の皆様の積極的な投稿をお待ちしています。

≪以下は毎号同じです。≫
▼ 会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

(このメルマガへは返信しないでください。)
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380  (会費振込先はこちら)
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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