メルマガ77号
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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 77号 <2014.1.15>
発行人:吉兼秀夫 編集:中野喜吉
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明けましておめでとうございます。
晴天に恵まれた正月、日本人の心のふるさと「伊勢神宮」は、今年新しい社で
新年を迎えました。皆さんの地域での初詣は、いかがでしたでしょうか?
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【目次】
1.「もう一度エコミュージアムの原点を(2)」
2. 事務局から
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1.もう一度エコミュージアムの原点を(2)
-ミュージアムを推進する「支える経済性と支えられる経済性」のマッチング-
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井原満明:㈱地域計画研究所/長野県木島平村農村文明塾総合コーディネーター
皆さん、明けましておめでとうございます。昨年末から「積極的平和主義」が
旋風し、武器輸出三原則の緩和、秘密保護法の制定などで年を越しました。日本
国憲法で示している「平和主義」とは異なるような感じがします。本当の積極的
平和主義とは、平和主義を唱え戦争を放棄した「日本国憲法」を積極的に世界に
示していくことだと思います。前回示したように、エコミュージアムは民族自立、
公民権運動など、まさに平和を希求する運動体だと考えています。
さて、前回に続いて、サテライトの運営やエコミュージアムそのものの推進を
図るための考え方として「支える経済性」と「支えられる経済性」の必要性につ
いて述べたいと思います。
エコミュージアムは、地域の資源を地域で活かす「サテライト」とそれらを結
ぶ「ディスカバリートレイル(発見の小径)」そして情報を発信する「コア(中
核施設)」で構成されています。発見の小径やコアも大きな視点で考えるとそれ
自体がサテライトといえるでしょう。情報を発信する機能はコアだけでなくそれ
ぞれのサテライトも可能であり、発見の小径自体も一つの地域資源と見なすこと
が出来るからです。
サテライトの内容は、地域に賦存する多くの資源ですので、多様な内容を持つ
ものです。自然林などの自然資源、街並みなどの文化資源、工場跡地などの産業
資源などがあり、資源を資産として活かすことです。地域の人達が大切にしてい
る小さな祠でもサテライトです。そしてそれらのサテライトは、エコミュージア
ムの小さな博物館として、環境との共生、それを維持する経済の確保、そして楽
しく学ぶことが出来る場とすることです。環境と経済の統合、学ぶ場という3つ
の要素を持つものがエコミュージアムでいうサテライトだと思います。
特に自然資源については、それを守ることで環境との共生があり、それ自体で
は経済活動をしていませんので会員組織を作り会費や寄付などによる経済の確保、
そして楽しく学ぶ場にするためには会員によるガイドが重要です。ガイド料など
も経済活動になり、そのための研修制度も必要になるでしょう。人材育成もエコ
ミュージアムの重要な活動です。
それらを推進するためには、会費や寄付などによる「支える経済性」それらの
支えてくれる人達に応えるために「支えられる経済性(経済活動;事業)」を構
築することが重要です。その二つのアプローチがマッチングしたときに、エコミ
ュージアムはさらに新たな展開へと進むことでしょう。
「支える経済性」と「支えられる経済性」のマッチングにより、地域での「経済
循環」が生まれ、地域再生に向けた内発型発展へとつながることでしょう。
(井原満明)
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2.事務局から
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