日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

Archive for 10 月, 2013

メルマガ71号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 71号 <2013.07.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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猛暑の連続! 体調はいかがでしょうか?
今年度の大会日程が決まりました。10/12(土)-13(日)予定帳に書き込みを
してご予定ください。
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【目次】
1.全国大会2013の予告
2.「西条酒蔵通りまるごと博物館(まるはく)が始まりました」
3.研究大会が開催されました。
4.理事会、総会と決算報告
5.事務局からのおしらせ
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1.全国大会2013の予告
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日程:2013年10月12日(土)-13日(日)
大会テーマ:伊根エコミュージアムのまちづくり(仮)
会場:京都・伊根町福祉センター
協賛:京都府・伊根町、(以下、予定)保存会、教育委員会、観光協会
挨拶:伊根町長、教育長
地域巡り:
(1)中学生がガイドする伊根浦散策美術館に同行する
(2)船「海上タクシー」から見る伊根浦舟屋群
交流会:「Jecoms会員から見た伊根エコミュージアムの課題と展望(仮)」
保存会、教育委員会、町役場のみなさんと
懇親会:「道の駅」レストランで
宿泊:伊根浦の民宿に分宿
大会運営担当:三橋俊雄、井上敏、中野喜吉
◆詳細は決定次第 www,jecoms,jp でお知らせします。
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2.「西条酒蔵通りまるごと博物館(まるはく)が始まりました」
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淺野敏久(広島大学)
広島県東広島市に西条酒蔵通りと呼ばれるまちがあります。ここには東西1k
m余の範囲に酒造会社が8社集まっています。往年に比べればずいぶん減ってし
まったのですが、全国でも珍しいところです。
私は、これまで東広島市内でのエコミュージアムに関係する活動を「エコミ
ュージアム研究」誌などで何度か紹介してきました。たとえば、酒造会社が水
源の森を守るために活動を始めた里山保全や、茅葺き民家の残る農村環境で自
然を学ぼうとする活動、「キャンパスまるごと博物館」を打ち出した広島大学
総合博物館の取り組みなどです。今回は、ニューズレターの場を借りて、東広
島市の玄関口に位置し、市の顔といわれる西条酒蔵通りの最新の動きを紹介し
ます。
よそと同じように広島県もしばしば観光キャンペーンを行います。今年の広
島県デスティネーションキャンペーンでは、西条酒蔵通りが対象地のひとつに
取り上げられ、7月から9月にかけてさまざまなイベントが行われます。ここが
もっとも賑わうのは10月の「酒まつり」なので、祭に至るまでの期間、キャン
ペーンが行われることになります。
今回、キャンペーンにあわせて、酒蔵通りを「西条酒蔵通りまるごと博物
館」(通称「まるはく」)と称することになりました。酒蔵を観光客に開放す
るとともに、周遊・散策の便をよくして、地区全体を博物館として活用しよう
という思いが込められています。各蔵でどのような展示がなされるか、どんな
行事がなされるかなどは、ここには紹介しきれません。ウェブサイトなどを参
照して下さい(東広島観光協会のウェブサイトは、http://www.hh-kanko.ne.j
p/です)。
ただし、この活動は、キャンペーンにあわせて、にわかに準備し、キャン
ペーンが終われば終了するものではありません。これまでも酒造会社は、蔵を
開放して、酒造りの道具や酒にまつわる諸々の展示を行い、また、蔵を市民に
提供してコンサートや映画上映などを行ってきており、今回急に新しい事を始
めたわけではありません。今回の新しい部分は、この地区を「まるはく」とよ
ぶようになったこと、それにあわせて「まるはく」の案内板を出したり、解説
版を新設したり、散策する人向けのグッズを販売するようにしたことなどにあ
ります。これらはキャンペーンが終わっても継続されます。
酒蔵通りは、誰に頼るでもなく、ぶらっと歩いて面白いですが、ボランティ
アガイドの活動が盛んなので、ガイドに案内されてまち歩きを楽しむのもお勧
めです。酒蔵地区はもともと四日市次郎丸とよばれ、定期市の立つ宿場町でし
た。いまは月に2度、地区内2か所(1か所1回)で物産市が開かれています。ボ
ランティアガイドにしても、定期市の復活にしても、市民の有志がボランティ
ア的に始め、それがだんだん根付いて、酒造会社の理解や協力を得るようにな
り、行政等を巻き込む活動になってきました。実は、これらが立ち上がって、
まだ10数年しか経っていません。それ以前はよそから人が来ることなど、全く
意識していない空間だったので、10数年経ったとはいえ、観光地としてはまだ
まだで、観光地とよべるほどにもなっていません。しかし、取り組み当初を知
っている者からしたら、すごく変わったと実感させられます。
順調に動きだしたようにみえる酒蔵通りの活動ですが、一方で地区の今後に
は問題も抱えています。第一に、酒造業の景気が悪く、ながらく地域の旦那衆
として、良くも悪くも地域を引っ張ってきた酒造会社の経営が厳しいことがあ
げられます。酒造会社が元気にならないと、まちづくりが円滑に進みにくいで
す。第二に、東広島市が、広島市の近郊に位置し、成長中の近郊住宅地である
ことから生じる懸念です。酒蔵地区は市の玄関口・西条駅のまさに駅前に位置
するので、マンション建設や道路建設など、開発圧力が高いのです。伝建地区
指定を目指そうとか、景観条例をつくろうとか、酒造業を守るために地下水条
例(マンションやホテルなどの高層建築物がつくられると酒の仕込み水である
地下水系に影響が出る)をつくろうという声も上がっています。しかし、それ
が大きな声や動きになりません。酒蔵地区が経済効果の期待できる観光地とし
て発展するのが先か、古い町並みや酒蔵が壊され、なし崩し的に宅地化が進む
のが先かという瀬戸際にあるといえます。エコミュージアムは必ずしも観光地
化を目指すものではないですが、このまちの場合、観光地化である程度の実績
を生み出さないと、残すべきものを残せなくなる恐れがあります。
キャンペーン開始の最初の日曜日、自分も子供を連れてまちを歩いてきまし
たが、そこで宮島に住んでいるという観光客の夫婦(+孫)に出会いました。
よその人にはうまく伝わらないかもしれないですが、宮島は「行くところ」と
思っていただけに、西条も変わったなあと、妙なところで感心してしまいまし
た。  (淺野敏久)
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3.研究大会、開かれました。
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恒例の研究大会が大阪「アネックス・パル法円坂」で開催されました。
長山理事のお骨折りで午前中には、総会に先立って、大阪歴史博物館「なに
わの宮」見学会が行われ参加者は自分の足元のガラス張りの下に眠る古代の遺
跡に思いをはせました。
研究会では、山形の安藤竜二氏からは朝日町エコミュージアムの取り組みの
様子が話され、また、総合地球環境学研究所の菊池直樹氏からは、、前任地で
ある豊岡市での「コウノトリ」復帰に至る地域の活動状況が話されました。
当日は、会員外の参加者もあり、お二人の活動に関連して活発な意見交換が
行われ予定時間を越えて終了しました。
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4.理事会、総会と決算報告
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◆日本エコミュージアム研究会 2013年度第2回理事会・議事録◆
〇日時:2013年6月23日(日)10:00~11:00
○場所:大阪「アネックス・パル法円坂」
出席:淺野、安藤、井上、中野、長山、吉兼
委任:阿部、今橋、野間、馬場 (あいうえお順)
○報告 機関誌発送状況:印刷屋から会員分を発送、執筆者へは事務局から
2冊づつ発送。
会員状況   :個人132、団体6、購買3。
退会4名、入会1名+申込み1名.
〇議事1)総会運営方法
議長:吉兼会長
2)2012年度大会を京都・伊根町で10/12-13として現地と調整する。
担当は、三橋俊雄氏を担当窓口に、井上、中野。
3) 2014年度大会予定地を福井・勝山市として準備進行する。
窓口を、山崎茂雄氏として準備をする。
4)次期選挙(管理委員)
大原一興、大山由美子、金長信明の3氏に依頼する。
5)その他
研究会20周年記念事業として、「本」発行を検討する。
その他の案として海外ツアー企画を検討する。
会運営の妨げになる行為についての対処を規約に下記の部分を追加する。
第5条「会員」
6.会員の資格停止
会の信頼を著しく傷つける行為、又は会に不利益をもたらす行為を行っ
た者については その処分を総会で決定する。
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◆日本エコミュージアム研究会2013年度・総会議事録◆
〇会 場:大阪・アネックスパル法円坂
〇日 時:2013年6月23日(日)13:30~14:00
●事務局報告     会員状況 会員数、入会、退会
●1号議案 2012年度事業報告
・全国大会2013/3/23-24 大分・竹田市
・総会・研究大会2012/6/9 13:00~17:00
東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター5階 リエゾンコーナー
509
・関西例会 なし
・関東例会 なし
・後援 2013/2/23-25「第5回つなぐ人フォーラム」山梨・北杜市高根町:
公益財団法人キープ協会
・機関誌18号の編集 (2013/6発行)
・メールマガジン56(2012/4)~67(2013/3)号の発行
●2号議案 2012年度決算報告(別紙1)
●3号議案 2013年度事業計画
1.全国大会(京都・伊根町)10/12-13予定 担当窓口:三橋俊雄、
理事:井上敏、中野喜吉
2.総会・研究会 (本日6/23)
3.関東例会(岩手・宮古市)予定
4. 関西例会(福井・勝山市)予定
5.機関紙18号発行と19号発行
6.メルマガ68-79号発行
●4号議案 2014度予算  (別紙2)
●5号議案 日本エコミュージアム研究会規約改正
(理事数削減案) 会員数の減少、及び経費削減の点から、
規約7条(2)理事 「15名程度」 → 「10名程度」に改正。
(追加)
第5条「会員」
6.会員の資格停止
会の信頼を著しく傷つける行為、又は会に不利益をもたらす行為を行った者
については その処分を総会で決定する。
●その他
1) 2014年度大会予定地を福井・勝山市として準備進行する。
窓口を、山崎茂雄氏として準備をする。
2) 次期選挙(管理委員)
大原一興、大山由美子、金長信明の3氏に依頼する。
3) 研究会20周年記念事業として、「本」発行を検討する。
その他の案として海外ツアー企画を検討する。
以上。
*編集者注:(別紙1)は会員のみメルマガで送信済。
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5.事務局からのお知らせ
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▼ 毎号、井原満明さんのご尽力で原稿のお願いをしています。
会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場とし
てのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。
▼年会費振込み、お忘れではありませんか?
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380  (会費振込先はこちら)
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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