日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

2013研究大会&総会のお知らせ

会 場:「アネックスパル法円坂」
JR大阪環状線「森ノ宮」西へ600m(徒歩10分)
http://www.zaidan.or.jp/access.html

日 時:2013年6月23日(日)

▲総会に先立って、「なにわの宮」見学会が行われます。
ご出発前に、当研究会のホームページで時間などご確認ください。

予定11:30~12:30 大阪歴史博物館「なにわの宮」見学
▲  参加事前申込者には入場特典あり(長山理事のお取り計らい)。
集合場所:大阪歴史博物館入口(地下鉄「谷町4丁目」が最寄り)
参加申込は、事務局まで、件名「なにわの宮見学申込」として、
名前を連絡ください。

13:30-14:00 総会(アネックスパル法円坂)
14:00-17:00 研究会
17:00 解散
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研究大会2013

【ねらい】

テーマ:エコミュージアム活動の経験から考え直す「地域と住民」

日本エコミュージアム研究会が誕生して18年。当初より,エコミュージアム活動を担う組織や個人の地域社会への関わり方が,いろいろな形で問われてきました。そのひとつに,エコミュージアム活動は,地域づくり活動そのものなのか,地域づくりに寄与する活動なのか,という問題があります。エコミュージアムを進める人は,地域づくりの仕掛け人・コーディネーターであるべきなのか,そこまでの主導権をもつべきではないのか,あるいはエコミュージアムは「まちおこし」なのか「ミュージアム(的活動)」なのか,と言い換えられるかもしれません。

エコミュージアムにせよ,最近流行りのジオパークにせよ,ブーム時には行政が音頭を取って「住民参加」の活動が進みます。あるいは,行政でなくても地域の特定の「キーパーソン」がリーダーシップを発揮して,「住民主体」の活動を仕掛けていきます。しかし,行政の熱が冷めたとき,あるいは「キーパーソン」がいなくなったとき,「住民参加」や「住民主体」は徐々にフェードアウトしてしまいます。あるいは当時の担い手が高齢化して,後継者はいないということもしばしばです。そういう状況は,住民・地域の自律的で持続的な活動とはいえません。
しかし,一方で,誰もが黙っていて何もしなければ,おそらく地域からコトは起こりません。仕掛け人やリーダーシップを発揮する人や組織・機関は必要です。さて,では誰が何をどのようにすればいいのでしょうか。

いささかマニアックなテーマでありますが,昨今のジオパークのブームがかつてのエコミュージアムのデジャブー(既視感)のように思えてしまったり,また各種の地域づくり計画において,計画に盛り込まれる「住民の主体性」が必ずしも実現しない話を耳にしたりすると,今は沈滞気味かもしれないけれども,エコミュージアム活動の検証と反省をあらためて行うことが必要ではないでしょうか。

日本のエコミュージアム活動は,この20年間にこの問題を認識しつつも,答えを出せないで来ました。これからも容易には出せそうに思えませんが,JECOMS設立20年という節目に向かいつつあるなかで,これまでもやもやとさせ続けてきた問題を洗い出して反省しようという話になり,その一環として今回のテーマ設定になりました。

【進行】
話題提供1:住民ひとり一人が学芸員
安藤竜二(NPO朝日町エコミュージアム協会):国内エコミュージアムの老舗といえる山形県朝日町のエコミュージアム活動について,報告いただくとともに,その活動の中で肝に銘じている「主役は住民」「エコミュージアムは触媒」ということについて話をしてもらいます。

話題提供2:野生復帰の熱気のあと-共に創ることの難しさ
菊地直樹(総合地球学研究所):菊地氏は3月まで兵庫県豊岡市にあるコウノトリの郷公園で,コウノトリの野生復帰に社会科学的な立場から関わられてきました。その活動の中で感じられた野生復帰活動の中での研究者の役割やレジデント型研究機関の役割などについて話をしてもらいます。

話題提供3:フロア参加者が自らの現場で感じてきた「エコミュージアム」と「地域づくり」と「自分の立場」について話をしてもらいます。

総合討論:一通りの話題提供の後,テーマに関連する討論を行います。

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